【ラムクリ】いろんな混乱の元となるパチスロの「リセット」について学び直す!
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「ラムクリ」について。これ「リセット」とかいう言い方もありますし「設定変更」後の挙動とも絡んでくる重要単語です。個人的には「ラムクリ」という言葉自体が混乱の元なんじゃねぇかと思ってまして、その辺も含めてもう一回学んでみましょう! どうぞ!
変数の初期値ってなんぞ?
まずパチスロの中身なんですが、これは「変数」と呼ばれる数値の塊であります。
たとえばゲーム数をカウントするには「0から1ずつカウントアップ」していく処理が毎ゲーム行われますし、ポイント式の周期抽選の場合それを保持しとく変数が必要になります。もちろん「何周期目か」を保持しとく変数も必要ですな。それ以外にも有利区間関連の変数やらマイスロ系の変数やらもあります。
で、遊技中は常に変動してるそれら変数の中身をすべてまっさらにしてNull(ゼロじゃない空白)の状態に戻す。これを「ラムクリ」と言います。ラムクリ後はROMから読み込んだ処理に従って、それら変数を遊技可能な状態に整えていきます。この間、画面には「初期化中」とか「準備中」って文字がでるハズ。これが終わると各変数に「初期値」がセットされた状態になり、晴れて遊べるようになります。工場出荷状態だと色々問題がある機種に関しては、ここでちょっと回す必要があったりとかもあるかと思われますが、詳しくは知りません。
ちなみにこの「ラムクリ」に関しては「設定変更後」にも基本的に同様の処理が行われる(ハズ)です。
以上が「ラムクリ」という「パチスロ用語」の説明なのですが、言葉の意味として割と破綻してるのが分かるかと思います。どういうことかと言うと、真にラムクリの状態であるのは数値がNullの時だけです。当然この状態では遊べません。カウントアップするための0という初期値すら代入されてないのでプログラムは動きません。「準備中」を経て動かせる状態になったときはすでに新しい数値が「再セット」されてる状態ゆえラムはクリアの状態ではないです。ゼロという数字すら入ってない、完全に空白の状態が「クリア」ですからね。
超絶面倒な事を言ってる自覚はあるのですが、したがって「ラムクリ状態」というのを見抜くのは不可能です。初期値がセットされた状態を打っても、それが「ラムクリ」なのか「設定変更・打ち直し」なのか「出荷後」なのか、あらゆる推測を経ても正確に見抜くことは絶対に出来ないです。そして重要なのが、これを行う際には「設定の打ち直し」の方が簡単であり、パチスロの方ではそっちがメインで使われてるそうです。実際にはラムクリを活用してる所もあるかもしれんのですが、どっちにせよ見え方としては一緒なので、パチスロにおいてはこの「ラムクリ」というのはあまり意味がない単語になっています。
もちろん機能として「ラムクリ」がある以上、存在する意味はあるのですが、それが「エラー解除しても直らねぇ致命的なエラーを解除するため」です。当然これをやると内部の変数が初期化されるので、天井ゲーム数とか全部クリアされます。なのでそうなった場合の機械はその日は稼働停止になります。iPhoneとかでもありますね。工場出荷状態に戻す!っていうメニューが。アレですつまり。
なんでそれが言葉としてカジュアルに使われてるかというと、設定の打ち直し等が出来ないパチンコにおいては変数の初期化を行うのにラムクリアを利用する必要があるからです。そして、それがパチスロに輸入された形で使われるようになったんだと思われます。
これにより、パチスロにおいては意味が似通った4つの単語が乱舞することになります。
・設定変更/打ち直し
・ラムクリア
・リセット
・電源ON/OFF
あー、いかにも分かりづらい。ちょっとまとめてみましょう。
リセットってなんやねん
まず上の項目で「ラムクリア」と「設定打ち直し」が全く同じ挙動になるのは分かるかと思います。次に「電源」ですが、これは「内部の変数を保持したまま」と考えると分かりやすい。営業中に何かトラブって電源が落ちていちいち初期状態に戻ったらトラブルが起きまくるので、これは変わらないです。液晶の状態が変わった! とかあるかもしれませんが、内部は引き継いでるんで大丈夫です。ポイントの見た目ゼロでもいきなりマックスになったりするのはコレですね。ちなみにこれ、ななプレスが監修する機種データサイトである「なな徹」では「据え置き」と表現されています。
はい次が「リセット」です。
これもかなり疑義がある単語なのですが、本来はこれ、ドアキーを左に回すか内部のリセットボタン(設定変更ボタン)を押すことで発動する「エラー解除」のことです。ただし言葉の意味としては「再セット」ですので、変数の内容をイニシャライズするということで「初期化」とも取れます。したがってラムクリア後の挙動や設定変更後の挙動を「リセット」と表現することもできます。
はいつまり「ラムクリ」「設定変更」「リセット」は言葉の意味はちがえど挙動は全部同じですね。過去、「バジリスク2」のように設定変更しても天井までの残りゲーム数が変わらないという機種がありましたが、この場合のみ「設定変更」「ラムクリ」の意味合いが変わってきます。「リセット」に関しては打ち直しなのかラムクリなのかの定義が曖昧なのでその場合はどっちになるのか分からんのですが、「(すべてを)再セット」と考えるのであればラムクリ側の立ち位置に近いのかもしれない。なのでこの場合のみ「設定変更」と「ラムクリ・リセット」を別に考える必要がありますが、基本的には一緒と考えて差し支えないでしょう。
ちなみに「設定変更/打ち直し・ラムクリア(リセット)」をなな徹では「設定変更」とひとくくりにしています。全然OK。わかりやすい。
はい最終的には「なな徹」バンザイなのですが、言葉の乱れは風紀の乱れゆえ、あんまり色んな呼び方をするのは混乱の元になるだけで良いことないです。もちろん意味を知ってるのは大事ですが、今後は「ラムクリ・リセット」は「(同一設定打ち直しを含めた)設定変更後」と呼ぶようにすると分かりやすいと思います。
つまり、朝イチの状態には現在、「据え置き(電源ON/OFF)」と「設定変更(ラムクリ含む)」しかねぇと。こう考えるとスッキリ。かなり敷居が下がります。いやーシンプル。なな徹バンザイ!
はい以上! つまり大体同じ意味!
語感としては「ラムクリ」がイカしてますけどね!
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