【甘デジ】スロッターには分かりづらい、パチンコのスペック区分について解説!

【甘デジ】スロッターには分かりづらい、パチンコのスペック区分について解説! eyecatch-image

チワッスあしのです。

 

パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「パチンコのスペック区分」について。最近パチンコを打ち始めたスロッターが多いみたいなので、ここいらで超基本であるそれらについてちょっとまとめてみましょう! 一発で覚えられるくらい簡単です。

 

 

甘デジって昔からあった?

 

2004年に現代風の甘デジが登場

 

パチスロに比べてパチンコのスペックって何となく画一的なイメージがありました。今は逆転してしまってますが、例えばCR機はかなり長い期間、大当たり確率1/315で確変突入・継続率50%というのが統一スペックの如く鎮座しておりました。なんでこうなっておったのかというとこれは例によって「規則」がそうなっていたからです。

 

パチスロに関しては5号機へ切り替わったタイミングで抜本的な規則見直しが行われましたが、パチンコにおいてはそれに先立って「2回ループの禁止」「確変搭載機の時短搭載禁止」「リミッターの導入」「大当たり確率の下限設定」などが導入されました。信じられんくらいガチガチですが、これが1996年に施行されたのち、流石にやりすぎということで1999年にやや緩和。ただし緩和されたのちも結局リミッターが無くなった程度でさして変わらず、発売されるCR機が1/315の当たりから1/2の確変を射抜き1/2で継続させる機種ばっかりという、割と深刻な暗黒時代に突入します。

 

どれも割とキツい規則なのですが、特に問題になるのは上記規則中にあった「普通電動役物(電動チューリップ等)のサポートを搭載した場合の高確率の上限を1/50とする」というルールでした。つまり確変中の大当たり確率を1/50までしか上げられないので、同じ継続率1/2だとしても、例えば大当たり確率を上げて小さく連チャンさせるという、いまでいう甘デジ的な機種というのはここで阻まれておりました。

 

ただ、これ以前にも現在の形と近い甘デジ的な機種というのは発売されております。例えば奥村の「加トちゃんワールド」などがそれにあたるのですが、これは大当たり確率1/67で出玉が9ラウンド5カウントで570個。時短および確変は非搭載だったそうです。あとマルホンの「ファンキードクター」。これは大当たり確率1/53で確変は非搭載。ただし時短は搭載されており、しかもその時短に継続率を設けることで強烈な連チャン性能を実現してたとのこと。出玉は300個程度だったらしいのですが、超韋駄天だったら3カウントで即決するのが時短中の1/53を当ててから300個と考えるとなかなかシンドい。

 

このように、甘デジ的な発想で機種を作るのなら、何かを犠牲にしなきゃだめだったんですね。

 

転機が訪れたのは2004年です。この時の改正はかなり大掛かりなもので、「大当たり確率下限の緩和」と「確変上限の割合」が撤廃されることになりました。さきだって2002年には時短も認められたので、これにより大当たり確率1/496.5、確変突入&継続率68%、すべての大当り後に100回の時短付きの機種である「CR新世紀エヴァンゲリオン」などが開発可能になり、実際にすげーヒットしてます。

 

で、2004年の改正時にはついでに「普通電動役物(電動チューリップ等)のサポートを搭載した場合の高確率の上限を1/50とする」というルールも「撤廃」されました。これによりようやく確変搭載の甘デジ開発も現実的になり各メーカーが次々と新機種をリリース。2004年には早速サミーが「CRマーメイドザブーンST」により「甘デジとSTって相性いいんじゃねぇか」という発見をし、2006年には同じくパチスロの方で超人気だった勢いを駆って「CR北斗の拳STV」をリリース。翌年には京楽がバトルタイプを甘デジで再現した「CRぱちんこ歌舞伎剣」でヒットを飛ばすなど、徐々に「甘デジ」の存在感が増していくことになります。

 

余談ですが「甘デジ」という単語はどこのトレードマークでも無いそうです。一方で同じような意味の「デジハネ」はサミー、「遊パチ」は全日遊連の登録商標であるとのこと。んでちょいちょい耳にする「ちょいパチ」は日工組が持ってるという、なかなか分かりづらい状況になってるみたいです。

 

 

スペックを覚えちゃおう。

 

ざっくり「甘」「ライトミドル」「ミドル」を覚えていればOK

 

はいというわけでスペックについておさらい。めっちゃ簡単なのでサクッと覚えてしまいましょう。これらは主に「初当たり確率」で区分されています。

 

【甘デジ・遊パチ・デジハネ・ライト】
主に大当たり確率1/100前後の機種には様々な名称があります。「甘」って書いてあるんで何となく甘そうな気がするけど全然甘くないので注意。大当たり確率が高いよ、という意味の「甘」であって、その分出玉や継続率が削られてる場合が多いのでトータルの出玉率が高いわけじゃないです。また後述の理由により、ここを「ライト」と表現する場合もあり。色々混乱の元になる場合があります。

 

【ライトミドル】
ミドルより高く甘デジより低い初当たり確率。だいたい1/200前後。「CR戦姫絶唱シンフォギア」がヒットしてお株が爆上がり、現在に至るという感じ。帯に短し襷に長しな感じで忌避する人も多いけど個人的には一番バランスが良いと思う。また、DK-SISでおなじみのダイコク電機さんはここを「ライト」と「ライトミドル」に分けて集計してる。ライトはいわゆる「甘」の確率帯を含んだ1/120までのもの。「ライトミドル」は1/120~1/200までのもの。

 

【ミドル・ハイミドル】
大当たり確率1/319らへんの機種。現行スペックの中ではもっとも初当たりが重く爆発力が高い。だいたいのヒット機種はここ。稼働が一番高いのもここ。だいたいパチンコというとこれを指す。ダイコク電機さんの編成ではここが「ミドル」と「ハイミドル」に分かれる。ミドルは1/200~1/280。ハイミドルが1/280~1/320。

 

【マックス】
過去存在したスペック。ミドルよりも低い確率、具体的な例では1/399のものを指す。今はもうない。けど言葉だけ残ってるので、現行スペック上でもっとも上のはずの1/319が「ミドル(中間)」と呼ばれる。

 

はいこんな感じ。稼働データやらの資料を読むとこれらの区分は「ライト・ライトミドル・ミドル・ハイミドル」(+ミニマム)に別れてるんだけども、お店でこれからパチンコを打つぜという場合には「甘」「ライトミドル」「ミドル」の区分で問題ないと思います。初心者にオススメは断然ライトミドル。甘も悪くないけども、諸々の理由により逆に初心者向けじゃない機種が増えてきてるので注意したほうがいいかもしれないです。

 

 

業界豆知識 画像3どっちにしろ打つ前には調べてから打ったほうがいいけどね!

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37
  • 1:2022-03-29 21:38:3510年ほどパチンコ打たなかったら、何が何だかわからなくなっていました。今はどうやって打てばいいのかわからないし怖くて手を出せません。

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