射駒タケシが語る「やんちゃブギ」誕生秘話!廃刊危機からの逆転劇とは? (3/3)
「やんちゃブギ」裏話!○○編になった理由とは?
最初はあまり期待されてなかった?話を戻しますが、射駒さんが最初に表に出たのは「やんちゃブギ」ということですね。
名前はそうです。それまでは無記名でしたからね。
動画で拝見しましたが最初は1冊で終わる予定で、単行本が「○巻」ではなく「〇〇編」となっているのにも理由があるそうですね。
そうなんですよ。めっちゃ知ってますね!それまで辰巳出版ではパチスロ漫画を単行本にした例がなくて企画が通らなかったんですよ。ようやく通った時も物は試しって感じだったので、普通は「1(巻)」ってナンバリングするんですけど、1冊目から「○○編」という形にしていつでも終われるようにしていました。
それが増刷になって、会社からもっと出せって言われてシリーズ化した感じですね。
○○編のバリエーションは射駒さんが考えてるんですか?
担当編集と僕で考えてつけてます。
相談して決めているんですね。結構すんなり決まるんですか?
あんまりパッと決まったことはないかもしれないです。1巻で4機種前後が納まってるんですけど、例えば当時すごい人気だった「吉宗」とかは「爆裂編」にしたりとか。そういう感じで考えてつけました。
結果論ですけど、今思えば何巻とかより○○編の方が変わってて面白いなと思いますね。
中身もイメージしやすいですしね。
たしかに「解析編」はストックやAT機の内部の数値を載せたりしましたからね。
監修をされていたそうですが、やんちゃブギはどのように作られてるんですか?
僕が小説みたいな感じでシナリオを書いてます。
タケシ「今日はこの店。9時半から抽選やな」
洋介「9時半、もうすぐだね」
って感じで細かく手書きしてます。
そうなんですね。手書きされるのには何か理由があるんですか?
パソコンで打ち込むと、出目が載せられないんですよ。やれても無駄な労力がかかるじゃないですか。手書きだとマスを書いて左リール7上段、ビタって書くと、漫画家さんは流れで出目を見れるので、
絵柄 ビタ7上段
セリフ「7が上段に止まったぞ。じゃあ次は中リールどこ狙おうか?」
絵柄 中リール上段7ビタ
ってセリフと絵柄を交互に書いていくんです。それをしのはら勉先生に渡してました。
たしかにイメージしやすいですね。
先生は70代後半くらいなんですけど、パチスロを一切やらないんです。なので「ここでレバーを叩く、左リールを押す、3枚入れる、1枚掛けで7を狙う」とか描写まで全て書いてましたね。
それを絵に起こしてコマ割りとかは?
それは先生に任せます。セリフの取捨選択もお任せです。
動画でやんちゃブギのキャラクターの名前が勝手に決まってたと仰ってましたね。
それはもうしょっちゅうですね。ベースとなるものを渡して、そこからどうするかはもう先生次第なんです。それに対して「あそこ変えられたな」とかは思わないです。
ではエピソードも実話とフィクションが混在している感じなんですか?
そうですね。でも正直な話、登場キャラクターの8割くらいは実在の人物です。
こういう裏話を聞くと読み返したくなりますね例えばやんちゃブギに登場した「ニイやん」は、尊敬している人として挙げられていたお兄様のことですか?
はい。ちなみにアンケートの後半が「特になし」ばかりでやる気ないと思われたかもしれませんけど、すごいちゃんと考えたんですよ!
ありがとうございます(笑)。先日イトシンさんにインタビューしました時も、「特になしにはちゃんと理由がある」と仰ってました。
いや、違う。あいつはもうただやる気ないだけですよ。
そうだったんですかね(笑)
そんなイトシンさんが射駒さんにお世話になったと仰っていた回はこちら
兄貴は1歳上なんですけど、俺よりも100倍くらい行動力があって、こういう仕事やってみたい、こういうのが今後儲かるんじゃないかみたいなのを臆せずやるんですよ。
もちろん失敗もしてるんですけど、20代の頃からずっとそういう感じなのですごいなと思います。そういう人がお金持ちになるんでしょうね。まあ、今は大してお金持ってないですけどね。
今でもその熱量は変わっていない感じなんですか?
そうですね。それに比べて僕は、他のパチスロライターさんに比べて活動範囲が狭い方なんですよ。
仕事のオファーがあった時も知り合いからだったら二つ返事なんですけど、全くお会いしたことがない方たちから受けるって、いまだにあんまりできないんです。
だからお話をいただけるのはありがたいですし、嫌だから断るんじゃないんで「本当に申し訳ない、謝っといて」とか言ってます。
そういうスタンスなんですね。ちなみに今回インタビューを受けていただいたのには何か理由があったんですか?
今日が2021年の年初めなんですけど、今年はもうちょっと仕事を頑張ろう、タイミングが合えば受けていこうって思ったんです。
※1月頭に取材してます
ななプレスは最高のタイミングで取材を申し込めたみたいです外にもアンテナを立てていこうと。
そうですね。僕なんてパチスロ打ってああだこうだ言うことしかできないんで、結局どこへ行ってもやることは一緒だし、やっていけばもっと色んな人と出会えるかなとも思うんですよね。
昔からお金にそんなに執着がなかったんです。だからいっぱい仕事受けて月に何百万稼ぎたいとかもないので、それやったら受けんでいっかって思ってたんです。
欲がないんですね。
皆それぞれお金稼ぎたいとか有名になりたいとかあるじゃないですか。僕は多分そういうのがないんですよ。
けど2021年はもう年齢も年齢ですし、ライターの仕事もそんなに長くはやらないだろうなと思っているんです。だからどの道パチスロは打つんですけど、楽しそうな仕事をやっていこうと思ってます。
では今年は色んな活躍が見られるかもしれませんね。
はい。といっても今までとそんなに変わらないかもしれないですけどね(笑)
僕、色んな人と会って喋るの好きなんで、面白いことをしたいなと思います。最近業界で暗い話が多いじゃないですか。
そうですね。
「6号機面白くない」って言う人もいるけど、たとえそうでも面白いとこを見つけて打とうよっていう気持ちと、7号機になったり、有利区間の上限がなくなるかもしれへんし、そういう前向きなことをもっと発信できたらっていうのはありますね。
楽しんで打ちたいですね「エキスパート」射駒タケシ編 第1回でした!
大阪ストラグルの印象から最初は緊張していた取材班でしたが、もちろん怖いことなど起こるはずもなく、むしろとても気さくでほっとしたのはここだけの話。ベテランライターさん直伝の語彙勉強法を活かして面白い記事が書けるよう努めたいと思います。
次回は、レーダーチャートを書いたり、仲の良い必勝本の皆さんについて語っていただきます。お楽しみに!
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