大崎一万発にパチンコ業界が動いた2019年の参議院選挙についての真相を聞いてみた (3/4)
6号機の機械割改善は政治のおかげだった!?政治と業界の繋がりは既に存在していた!?
ちょっとテーマの視点を変えてみます今回の選挙きっかけで僕らプレイヤーサイドからしても「政治と業界とのつながり」というところが見えたんですが、これまでもあったパチンコ議連とも呼ばれる、いわゆる風営法議連の方たちが業界を引っ張り上げてくれるようなことはないんでしょうか?
※風営法議連:「時代に適した風営法を求める議員連盟」パチンコ業界に関わる議員が集まる自民党の議員連盟。メンツがなかなか濃い
6号機の出玉率上限は、当初110%とされていたんです。それを115%まで積み増しできたのは、風営法議連から警察庁への働きかけがあったと聞いています。
規則改正の当初案には、110%と明記されていたんですね。それが一般に出回る前のタイミングでパチスロメーカー数社の開発者と飲みに出たんですけど、ほとんどヤケ酒状態で(笑)。もう台は作れない、パチスロ終わるぞって。本当に存亡の危機だったわけですが、それを政治の力で押し戻したんですよ。
ある業界団体幹部がおっしゃってたんですが、この時に、「もっと深く政治にコミットする必要性を痛感した」と。その流れが去年の参院選につながったわけですね。
では、現状に関して、特にスロットなんて「規制!規制!」とどんどん右肩下がりになってきていますが、改善する可能性も政治との関わり方で変わるかもしれない?
期待したいところではあるけど、規則改正によって「6号機の長時間出玉上限は115%、400Gで220%を超えてはいけない」と明確に決定されたわけじゃないですか。
だから、出玉面での緩和は正直難しいと思う。前回の改正が2005年、法律はそんなにコロコロ変わるものではないから、当面は現状の出玉率に沿った台しか出てこない。
いわゆる総量規制という。
そうそう。「トータルの出玉性能=ギャンブル性」という考え方なら、規則改正後は明らかにポテンシャルは落ちましたよ。ただ、メーカーが、「ゲーム性の自由度」を勝ち取ろうとする努力を続ける中で、パチンコもパチスロも「内規の緩和」という話が出てきた。パチンコでは、電サポ発動要件が大幅に緩和されて、これまでなかったゲーム性の台が打てるようになります。パチスロも、現在よりメリハリのある出玉推移の台が作れるようになる。
ギャンブル性そのものが緩和されれば、そりゃ打つ側としては嬉しいけれど、世間的な理解は得られないと思う。「今の枠の中でやるけども、その中で幅広い遊び方ができるように」を期待するのが現実的だし、そんなに遠くない将来、十分に「やれる」台が出てくるとは思ってますよ。
今回、IRに関わりの深い秋元さんの事件が出てきてましたよね。
カジノ法制化がきっかけでパチンコ業界の締め付けが始まったというところがあると思うんですけど、逮捕されたことでIR自体の動きが止まる、ということは?
いやそういう話はPOKKAさんに聞いてほしいんだけど(笑)。まあでも、常識的に考えて「法案撤回」みたいな話にはならないと思いますよ。
この件に関しては報道もずっと追ってるし、専門家にも話を聞いたんですけど、「ところで誰に何の便宜を図ったんですか?」って肝心のところがよく見えなくて。中国企業はとっくに日本撤退してるわけなんで(笑)。野党が政争の材料にしたいだけのように見えてしまうのがちょっとね。
では、これがきっかけで、パチンコ業界に更なる波及が及ぶなどは。
※パチンコ業界への波及:秋元氏逮捕に当たり、現金を渡していた企業の中に、有名ホールチェーンがあったらしく本社が家宅捜索された。NHKに映ったビルの外観から、企業名が特定され、打つ人も打たない人にもちょっと話題になりました。というかネット警察の皆さんの捜査力ってホントにスゴイですよね
ないですよね、報道の限りでは。裏金とか、不正な献金でもなかったわけで、政治家と企業の関係性としてはまあ普通にある事例じゃないですか。
名前の挙がったホール企業がいろいろウワサのある会社だったり、パチンコとどうにかして関連づけたい一部報道サイドの思惑とか、そういったことで多少センセーショナルに受け取られた節があるかもですね。
まあ、「カジノ」「国会議員」「汚職」「パチンコホール」というキーワードとしてたまたま揃っちゃった、みたいなことですね。
そうそう。だから「やっぱりカジノ・パチンコっていうのは全体的に胡散臭いやんけ!」みたいな、そういう世の中のイメージとしては大きくマイナスですよね。
パチンコもそこまで悪い子ではないんですけど、胡散臭いイメージってなかなか取れないですねいいね!する
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