大崎一万発にパチンコ業界が動いた2019年の参議院選挙についての真相を聞いてみた (2/4)
衝撃の選挙結果とその敗因とは?この流れは続く?万発の徹底解説!!
引き続き「選挙」のお話です選挙結果に関して僕も注目していましたが、約9万票という結果でした。この数字をご覧になられたときはどう思いましたか?
結構ショッキングでしたよ。「もっと取れなアカンはず!」というか、「業界人だけでももっといるやろ!」と。
僕はエンドユーザーに対して色々言いましたけども、エンドユーザー票っていうのはあくまでもトッピングというか。
まあ、流動的な。
そう。「乗ればいいな」っていうくらいのものなんですよ。
業界の基礎票みたいなのがあって、ホールに従事する人間がこれだけ、メーカーがこれだけ、といった感じで、「その内の○%が投票したら十分届く」っていうそういう算段があったんですけど、そこに遥かに届いてなかったんですよ。そこにもの凄くショックを受けましたね。
大崎さんのTwitterの動きを見ていると、もっと大きなうねりが起きている印象だったので、9万票は驚きましたね。
でも、よくよく考えてみたら尾立さんは具体的な事を何も言ってないんですよ。「業界を良くしますよ、この産業を潰したらいけませんよ」くらいで、「それはわかるけどけどじゃあどうするの?」っていう話で。
そら選挙ですからね。その人の理念や気持ちだけで、具体的なことは何一つ言ってない。大事な一票を行使する国政選挙で「ようわからん者に入れられるか!」というのは当たり前なんです。
だから、そういうところで「具体策が足りなかったな」っていう点と、あとは業界団体内の足並みの揃わなさですね。
「一丸になってなかった」ということですか?
そう!実はそこに関してちょっと危惧してた部分だったんですけど、それが思いのほか大きかった。
あとは地方にいく程、浸透してないっていうか「え?なんでやらなアカンの?わからんわ。だったら地元の先生の方がえぇんちゃうか」とか、あるいは「会社でこういう候補者を応援してるからそっちに投票せなアカンわ」とか、色々理由があったんですけども。
何にしても、具体性のあることをグッと強く言えてないが故にちょっと不審がられた、というところがありましたよね。だから、投票前は「もうちょっと取れる」と思ってたけど、それは「よく考えたら取れないで当たり前やったな」っていう。
それこそ尾立さん自身でも「支援団体としてパチンコ業界がある」ということを伏せていた印象もありました。
※パチンコを伏せる:尾立議員の通常アカウントとは別でパチンコ業界向けTwitterアカウントで活動したり、議員の政策サイトでも、通常のサイトではパチンコについては触れず、パチンコだけ別サイトに掲載をしていた
これはね、本当に多分素人考えでどうこう言うことではないんですけれども、やっぱり「パチンコ」ってワードを出した瞬間に世間からはやっぱり反発を喰らう業界ではあるので、あれはあれで仕方がなかったと思ってますよ。
ただ業界にいる人間からすると「何かわからないけど表向きにはパチンコとの関わりを伏せてて汚いじゃん」みたいな思われ方もしたところはあるわけですから。
だから、国政選挙、来年…もしくは今年か、もしかすると衆院選が。
解散があれば、と。
そう。で、三年後にまた参院選ていう中で尾立候補がこのまま継続して政治活動していくのか。
ちょっと、今は秋元議員の話とかってややこしいことに。
※秋元議員の話:カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る汚職事件として、衆院議員の秋元司氏が中国企業から家族旅行代など現金を受け取ったことで収賄として19年12月に逮捕され、20年1月に講演料名義で別の現金も受取っていたことがわかり、再逮捕となった
ああ、そうですね。IRのことで。
風評と言っていいと思うんだけど、パチンコ企業の名前が出てしまったことは少なくとも業界にとってプラスはない。一括りにされることで世論の風向きがどう変わるか見えない部分もある。
後援会の方に聞いたんですが、政治活動は継続していくが、どういうやり方が最適なのかは、状況次第だし流動的だと。僕も応援した手前、はしごを外されるのは困るわけだし、尾立さんは次も出てくれると信じてますけど、今僕の立場では「何もわかりません」としか言えないですね。
もし次もあるとなった時は、ぜひとも具体的な公約を聞かせてほしい。でなければ今回みたいな熱量だけで応援するというのはやりづらいかな……。
それこそ極端に言えばN国の立花さんのように「4号機復活」とか言っている方がわかりやすい。
※立花さんの4号機復活:NHKから国民を守る党の立花孝志氏が堺市市長選挙に立候補した際の公約に「パチスロ4号機復活」を挙げて、ユーザーを中心にちょっとざわついたりしましたね。今は「カジノに4号機導入を!」と4号機導入をあきらめていない様子です
うん、今回は理念、イメージだけだったから。エンドユーザーに「本当に得なことがありそう」と思ってもらえる主張は必要ですよね。
ただ、ユーザーを巻き込んじゃうのは、業界サイドからするとめんどくさいわけです、本音では。「養分に智恵をつけさせる」というのは、業界からしたら悪手なんですよ。養分は馬鹿のままがいいわけやから(笑)。
だから、次の選挙戦があるとしても、ユーザーを巻き込むのがいいのか悪いのか、いやそもそも尾立さんじゃない人を担ぐことだってあるのかもしれなくて。尾立さんは自民党から推薦されたいわば落下傘候補だったわけで、決して知パチ派の人ではなかった。だから「尾立さんである必要はなかった」、このニュアンスのややこしさも、支持を集められなかった理由かもしれない。
いわばパチンコ業界を背負ってくれて、政治とのつなぎ役になってくれる人。
たまたま、というと怒られるかもですが、それが尾立さんであったわけで。
これまで業界との関係性が薄い人だったから、「信用できない、ニワカが来ただけ」と不信感を持った業界人やエンドユーザーはいたかもしれませんね。
そういう拒否反応はあるかもしれないですね。
「凄いパチンコ大好きです!」って人が出ていたら、受け止められ方も全然違ったと思うんですよ。
取り組むパワーも変わっていたかもしれない。
いずれにしても今回の選挙で終わってしまったらこっちも「何やったんや?」ってなる訳で。
まあ、どういう形になるのか全く分からない、流動的であるから先が読めないと思うんですけど、政治活動みたいな事は継続していただきたいし、そこにやっぱりユーザーの声・意見・本音を少しでも通せるような道筋が出来るように、僕は今後も何かしらの活動はしていきたいと思ってますけどね。
そういう「政治の必要性」っていうのが今まで欠けていて、また「政治がどれだけ必要なのか」ということを「パチンコ滅亡論」を読めば詳しく分かる、と。
そういうことですね。本当にそれです!
「パチンコ滅亡論」に政治の必要性がわかりやすく説明されていますいいね!する
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