諸積ゲンズブールに「ウルトラマン時代」の話を聞いてみた!執念の片腕スペシウムとは!? (3/4)
「怪獣がいなくても!」「片腕が折れようとも!」それでもショーは終わらない!諸ゲンのウルトラファイト激闘録!
ウルトラ戦士の闘いの歴史はここから更に広がっていくのでした引き続きウルトラマンのお話なんですが、やっぱり夏場ってつらいんですか?
つらいですね。
ウルトラマンランドは屋内なんで日光を浴びることはないんですよ。だからだいぶ違うと思うんですけど、外の現場でデパートとかでっかい公園とかでやるようなショーをやったときにアクシデントがあって、怪獣の子が初心者だったんですけど、その怪獣が出てこなかったんですよね。
特設ステージみたいな感じなんで階段とかが割と登りにくかったりするんですよ。その子が初心者だからリハーサルのときに何回も「1回着てろ」と「着てやってみろ」って言ったんですけど、「いや僕は大丈夫です」って言うんですよ。
「僕は大丈夫」っていうフラグですね(笑)
本人がそんなに言うもんだから無理やり着せることもできずに本番をいざ迎えたら、悪役がピンチになって「出でよ!」みたいな感じで会場に呼ぶんですよ。そしたら出てこなくて。
「あ、やったな」って(笑)
そのとき僕はウルトラマンティガをやってて、相方がウルトラマンダイナだったんですよ。それで5秒ぐらい経っても出てこなかったときに、ダイナと顔を見合わせて。
「あっ!あいつ出てこないな」「うん」ってウルトラマン同士でアイコンタクトして、悪役の人もそれに気づいたので、そこから3人でリアルファイトですよ。
アドリブで動いたんですか?
何にもやらないわけにはいかないじゃないですか?リアルファイトをとりあえずバンバンやりましたね。ただ、いつもやってる動きじゃないからむちゃくちゃ疲れるんですよ。
しかも8月の外でそれをやらされたんですね。そのときはショーの終わりにサイン会があるんですけど、出られなかったですね。
1回ひっこんじゃったらもう酸欠状態になるんで、もう「はぁはぁ…」言っててバタって倒れたんですよ。横になってサイン会もいけなくてっていう状況になっちゃいましたね。それが1番キツかったかな。
あと沖縄とかでもやりましたけど。
沖縄も暑そうですね。
蒸し暑くてスーツが乾かなかったです。
1ステージ終わって、次のステージのときもスーツが濡れてて、汗だくのスーツを着るっていう…めちゃめちゃ気持ち悪いんですよ、マジで。
ウエットスーツっぽい感じなんですか?
そうです。
通気性とかも別によくはない。
いや、めちゃめちゃ悪いですよ。
基本はショーが終わったら裏返しにして天日干しにするんですよ。沖縄はゴールデンウィークに行ったんですけど、沖縄ってゴールデンウィークはまだ梅雨入ってないんですけどやっぱり雨が多くて。
本州よりも雨の時期が前倒しで来る感じですよね。
そのときも確かほとんど雨だったんですよね。ただでさえ湿気が多いのにゴールデンウィークに雨が降っちゃって。
屋内だったから乾かなくって、毎ステージ濡れたまんまやってましたね。気持ち悪かったですね(笑)
暑いと脱水症状とかも怖そうですね。
脱水症状もそうだし、ウルトラマンの場合は基本アクションも大きいので怪我をしたとか。
それは自分じゃないんですけどウルトラマンジャックが上から滑っちゃって左腕を折ったんですよ。左腕折ったままスペシウム光線を(笑)
片腕だと何の技かわかんないですね(笑)
片手だら〜んってなってるんですよ(笑) あれは最高に面白かったですね。
そのときのショーの最後のシーンもまぁ締まらない。怪獣たちが構えてるんですけどウルトラマンが片手で必殺技を出そうとしてるから(笑)
あれは傑作でしたね。
でも、折れてもそこまで動けるのもすごいですよね。
いや、もうプロ根性じゃないですけど、執念ですよね。
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