【Pとある魔術の禁書目録 開発者インタビュー前半】神スペック誕生秘話!役物がペラペラになった理由も直接聞いてみた (2/3)
出玉性能は絶対確保!「神スペック」誕生秘話
スペックが公表された際にSNSなどで「神スペック」と話題になりましたが、開発スタート時点ではどういったスペックを考えていたのでしょうか?
初めてパチンコ化するかなり大型版権ですし、スペック面でも妥協はしたくなかったので、どうせなら「北○の拳」や「牙○」を超えるような「とある」と言えばのスペックを目指すというのをコンセプトに設計するところから始まりましたね。
その中でも「満足できる出玉性能を確保する」という部分は外せないと最初から考えていました。
色々なスペックが考えられる中で「出玉性能」という点は一貫していたんですね。
そうですね。
原作ファンが納得できる機械というのを意識していたので、ファン試打会は社内で行いましたし、実際の一般ユーザーに対しても行いました。その際に「とあるクラスの版権なら複雑なスペックじゃなく打ちやすいスペックがいい」という話を結構いただいてまして。
ただ、打ちやすいスペックだったとしても出玉性能が無ければパチンコとしての面白味はないと思ったので、原作を知らないパチンコユーザーも原作ファンも全員が満足して打っていただけるようなスペックを目指して今の形になりました。
そこがST突入率100%のようなシンプルさに繋がっているんですね。
これだけ人気のある版権なのでこの台をきっかけにパチンコを打つという人が結構出てくるのかなと思ったんですが、初心者が手を出しやすくて当たりやすいライトミドルにしようといった案もあったりしたんですか?
版権とマッチングするというところでライトミドルのスペック案もありました。しかし、ライトミドルで満足のいく出玉感を得るためにはやっぱりラッシュ突入率50%とかになってしまうんですよね。
当てさえすれば1番楽しい状態に入れるよというのが絶対的な打ちやすさだと思っていたので、100%突入にしつつ出玉性能を確保できるミドルタイプの方に舵を切りましたね。
例えばバトルタイプのようなST以外のスペックの可能性もあったんでしょうか?
今回はST1本で絞っていましたね。意外かもしれませんが、バトルタイプのような確変機は考えていませんでした。
最初からST機として考えていたんですね。
ちなみにSTの回転数は多種多様だと思いますが、154回転というロングSTに決まったのはどういう理由があったんでしょうか?
今回のSTには「限界殺し(リミットブレイク)チャンス」という超高速変動のゾーンが用意されているんですが、それをどうしても搭載したかったんですよ。
そのゾーンを抜けた時に例えば20回転、30回転しか残ってないと全然やれる気がしないよねというところのバランスを考えて、30回転+120回転+4回転という構成のロングSTを採用することになりました。
数字上は154回転というロングSTになっていますが、ST最初の30回転にあたる「限界殺し(リミットブレイク)チャンス」は30秒程度で終わるので、ユーザーにはそこで抜けても120回のメインパート「とある魔術の最強激突(ヒーローズラッシュ)」があるというのを感じてもらえるんじゃないかと思います。
ロングSTということで消化速度が少し不安だったんですが、「限界殺し(リミットブレイク)チャンス」はもちろんのこと、120回転の「とある魔術の最強激突(ヒーローズラッシュ)」の消化速度もかなり速かったので、時間効率もいい感じですよね。
そうですね。
消化速度はかなり早いと思うので、ロングST特有の消化スピードの遅さというのは感じないと思いますよ!
消化スピードはかなり大事だと思うので、先ほど試打をした際にいちユーザーとして安心しました(笑)
先ほども少し触れたように、スペックが発表された際に「神スペック」といった反応が多かったと思うんですが、そういったユーザーの反応を開発側はどう受け取っているんでしょうか?狙い通りの反応だったんでしょうか?
高評価だったことは単純に嬉しかったですね。
大体どんな台でもスペック発表時は賛否が分かれる印象がありますが、本機に関しては「よくこんなスペックで出せたね」という好印象の意見が大半でしたよね。
スペックの魅力がどストレートに伝わるようなものを目指したので、この反応は想定内といえば想定内ですがやっぱり嬉しいですね!
スペックに関してだとラウンド振り分けにもこだわってまして、10R比率が60%だと足らなくて、65%でも足りないですよ。そこが70%という比率だとダメな30%を引いた時に「あ、30%引いちゃった。自分が悪いな」って思えるかなと思うんです。
そういったラウンド比率の調整も頑張っていますね。
以前ニューギンさんに「P花の慶次 蓮」のインタビューをさせていただいた時も、7:3の振り分けが黄金比と仰っていました(笑)
我々も同じことを考えていましたね(笑)
「先を越されちゃいました」なるほど(笑)
スペックを見た時に継続率約80%にしたかったのかなと思ったんですが、やっぱり約79%っていうのが限界値だったんでしょうか?
気付きました?(笑)
仰る通り、「100%突入」「80%継続」「10R比率70%」という綺麗な形が理想でした。どこかを妥協すれば80%継続にも出来ましたが、どこも妥協したくなかったので継続率約79%というのが限界でしたね。
遊タイムについても伺いたいのですが、恩恵が1214回転という最大回数なのに発動条件が低確率800回転と現行機ミドルタイプと比べて明らかに規定回数が浅いですよね?
単純にユーザー心理を考えて、浅ければ浅いほうがいいだろうということで限界まで浅くしました。
ミドルタイプなので限界値となる959回転でもよかったんですが、せっかく遊タイムをつけるならミドルタイプで1番浅い規定回数を実現したいなというのもありましたね。
実際問題、空き台があったとしても遊タイムまでの残り回数が遠ければ遠いほど打ちたくなくなるじゃないですか?せっかくスペック面で打ちやすさを追求しているのに、遊タイムがネックになるはどうなのかと思ったので、ここも妥協はしませんでしたね。
妥協せず全てにこだわった結果の「神スペック」だったんですね。
では全てにこだわったスペックの中でも一番こだわったポイントはどこになりますか?
あ~!それは開発チームの中でも人それぞれですね(笑)。
「右打ち中の出玉だろ!」とか、「いや、100%突入だけは外せない」とかもうめちゃくちゃ議論していたので、その話を始めると今回のテレビ通話では終わらないと思います(笑)
やっぱり「何が一番大事か」は開発段階でかなり議論されたテーマなんですね(笑)
Cがめちゃめちゃ高性能にしたがっていて、バッキバキのスペックになりかけてました(笑)
そうそう(笑)
ST突入率33%みたいな…
バッキバキのスペックにしようとしていましたそれは尖り過ぎだろ!
突入率33%バージョンも見たかったですね(笑)
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