ガリぞうが「黒歴史」を告白…実は目押しが苦手だった?【収支日記#60:2021年5月18日(火)~5月24日(月)】 (3/3)
5月24日:目押し
本日は地元にいながら収録の為に稼働休です。またまたREGちゃんねるに友情出演してきました。
今回は超ディスクアップ回。超ディスクアップとは、サミー主催で優勝賞金331万円の「超ディスクアッパー選手権」で扱われた、アミューズメント仕様のディスクアップです。今日の収録では、この超ディスクアッパー選手権で優勝された「よしお」さんがゲストに出演してくれました。
よしおさんと私のトーク&超ディスクアップ実戦の動画はREGちゃんねるで観て頂くとして。今回は赤緑色覚異常で動体視力も乏しく目押しを超苦手にしていた私がバンバンクロスのクロスチャンス成功率全国100位以内にランクインする程度にまで打てるようになった経緯をお話ししていきます。
私がパチスロを打ち始めたのは今から約32年前。「パルサーxxΣ」という1.5号機が初打ちでした。初打ちの感想は「ほぼ何も見えない」でした。左リールにある何かの固まりだけは認識できたので、何周もタイミングを計って押してみると、それは「スイカ・BAR・7」でした。しかし、それ以外は何1つ見えません。1周するタイミングに合わせて押す事はさほど難しく感じませんでしたが、図柄の認識は人間業じゃ不可能だと思いました。
その翌年は「バニーガール」という2.1号機にハマりました。こちらも小役狙いどころかBIGもREGも一切見えません。しかし、リールの切れ目が1周する度に「ボコッ」とズレる挙動は確認できて、この切れ目の位置にボーナス図柄があったので何とかBIGやREGを揃える事はできていました。
さらに半年ほど時は流れ、衝撃の出会いを迎えます。こんな目押しが超苦手な私でも、図柄を認識できる機種があったのです。機種名は「センチュリー21」。7の図柄が極端に大きいおかげで、目押しが苦手な私にも何とか認識する事ができました。7のテンパイ音もカッコ良く、私は目押しが苦手なクセに前述のパチスロ依存症のドツボにハマっていきます。
大きく時は流れ、1996年。クランキーコンドルでパチスロの勝ち方を知った私は、クランキーコンテストとの併用でパチスロ生活者人生が始まります。しかし、リールが回る速度は完全に身に着いたものの、相変わらず図柄の認識は苦手なままです。コンドルの青テンは青7の縁取りの光を、コンテストの左上段鳥はクチバシの出っ張りを目安にするしかありません。それでも1周のタイミングは把握していたようで、小役狙いやリプレイハズシの支障にはなりませんでした。
1998年にはハナビやバーサスが登場しますが、まだ私は図柄の認識が苦手な「目印狙い勢」でした。黒い図柄(BAR)だけは色で判断がついたので、中リールの七はBARを枠2つ・3つ下に、左の七は3連が過ぎて少し経ったらと言った感じで止めていました。小役狙いもリプレイハズシも「3連を枠下」の一点突破です。思い返すと、よくこれでほぼノーミス消化できていたなぁと感心します。
この頃、ゲーム性は大好きなのに「嫌い」と言っていた機種がありました。その名は「サンダーV」。個人的な歴代最高のパチスロの1つに挙げるほど完成度の高い機種ながら、目印狙い勢の私にとっては難易度の高い小役狙いとリプレイハズシが厳しすぎて、とてもまともに打てる代物ではありませんでした。ただ、当時は私もまだ20代半ば。「目押しができない」と言うのが恥ずかしく、「嫌い」という嘘の理由を設けて打たないようにしていました。本当は打たないんじゃなくて打てなかったのに。これが、苦手な事を苦手なまま隠している方が恥ずかしいと考える今の私を形成した経験の1つだったのかもしれません。
そんな目押しが苦手な私に転機が訪れます。クランキーシリーズの後継とも言われる「グランシエル」という機種が登場しました。この機種は通常時からBGMやフラッシュが多発し、さらには私が認識できる図柄の目安もほぼ見当たらず、目印狙い勢の私には厄介でした。それでも容易に設定5・6をツモれる店を見つけてしまったとあらば打たざるをえません。設定5・6の出玉率はハナビやバーサスよりも高いのですから。ここでようやく直視の練習をし始めます。
「特に何かを見ようとするじゃなく、回転中のリールの上部から下部に視線を一気に落とすと一瞬でも何かが見えるハズ。」
直視できる人からのそんなアドバイスを聞き、グランシエルで練習する私。確かにリール回転中の台を前に視線をガッと上から下に落とすと、一瞬図柄が目に映ります。しかし、これを目押しに活かせと言われても難しそうに思えます。
いや、これを覚えれば打てる機種の幅が飛躍的に広がる。サンダーVだって打てるようになるかもしれない。翌日から練習を始めます。まずは打ち慣れまくったハナビで3連ドンの直視を練習します。リールが回る1周のタイミングは把握しているので、3連が降ってくる度に視線を上部から下部に落とす練習を繰り返し行うこと約1ヵ月。視線の上下とリール1周のタイミングが少しずつ合うようになってくると共に、慣れてくると一瞬でも見える図柄のクリア度も上がってきました。図柄がハッキリ見えるようになってきたのです。その後、視線の上下を早める練習に切り替え、やがて図柄が連なって見えるようになっていきました。
4号機中期で直視ができるようになって以降、ハナビやバーサスを打つ際には通常時の小役狙い時に左上段のBARや単ドン(V)をビタで毎ゲーム消化するようにしました。理由は1つ、直視のビタ押し練習の為です。ハナビやバーサスは左上段BARや単ドン(V)がビタ止まった時点でハズレか氷(スイカ)・ボーナスの何れかが確定します。風鈴やベルは決してビタ止まりから揃わず(ボーナス成立時は除く)、必ず4コマスベります。つまり、左が4コマスベって風鈴やベルが揃った場合はビタ押しが成功していた証であり、左上段BARから風鈴が揃ったり枠上単ドン(V)からベルが揃ったりした場合はビタ押しに失敗しています。これを4号機時代から5号機、ひいては6号機の新ハナビに至るまで通常時は毎ゲーム練習しています。私のハナビ・バーサス実戦動画を見れば、風鈴やベル成立時は9割以上で左が4コマスベっているのが分かります。日々の稼働・収録中問わず、後継機が出る度に20年以上も毎ゲーム同じ練習を続けてきた積み重ねが、私が1人でハナビやバーサスを打っていて5号機以降でリプレイハズシを一度もミスした事がない最大の理由だと思います。
リールの回転速度は時速4km。人間の歩行速度と同じです。人が歩いている姿を追えるなら、リールの図柄も追えるハズ。そんな理屈で敷居の低さを感じつつ、回転中のリールの前で視線を上から下へ降ろす練習に皆様も挑んでみては如何でしょうか。
以上です。今週はパチスロ依存症だった事や目押しが全くできなかった事等、私の恥ずかしい過去を記事にしてみました。40半ば頃からなのですが、羞恥心よりも人の役に立てる喜びが勝るようになったので、これからも私自身の恥を皆様の糧にしてもらえる記事を書けるよう努めていきます。
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