しのけんが辿ったパチスロの軌跡にはいくつもの「攻略法」があった!! (2/4)
生涯ベストも「攻略法」がキーポイント
攻略法のお話がたくさん聞けました!生涯ベストですが、懐かしい名前がいっぱい出てきまして(笑)
機種のゲーム性でいうと生涯ベスト3はマネーゲーム、宝船、ダブルチャレンジということなんですが、これはゲームとして面白かったということですか?
そうですね。これら3機種は長い目で見てそこまで稼げた機種ではないですが、純粋にゲーム性に惚れた機種って感じです。
家スロ13台お持ちなんですよね。家スロは当時面白かった台を中心に集めてるんですか?
そうですね。それプラス攻略ネタがある機種ですかね。
自慢したいことでもビーナスライン、スターゲートの実機を持っているとありまして、攻略ネタありきの生涯ベストの中でもランクインした2機種ですが、これは攻略法が存在して良い思いができたっていう意味合いですかね?
この2機種に関しては自分自身で攻略ネタにたどり着いたのと、情報が浸透していって、少しずつ対策されていく中でどうクリアして攻略をやっていくかみたいなその過程にすごく思い入れがある台ですね。
攻略法は見つけると広まってお店がそれを対策してという感じかと思うんですが、対策されてしまうと攻略法自体もなくなっていくんですか?
この2機種に関してはメーカーが回収して終了でしたね。
インディジョーズ2に関しては、枠が透明だったのが攻略法対策として半透明になったり、シールを貼られて光が見えないようにされたりとかありましたがしばらく持ちましたよ。
生涯ベストAタイプだとバンバン、ナイツ、トリプルシューターの3機種を挙げられてますね。
これはゲーム性とか挙動とかで選ばれたんですか?
そうですね。バンバンはフラグ持ち越し機能っていうのを初めて搭載した機種で、音楽もすごく良かった。ナイツはそこまで打ち込んだわけではないけど、この独特な世界観と当たりやすさ、そしてこちらも音楽がとても良いんですよ。
トリプルシューターに関してはボーナス中のAT役をナビしてくれるスーパーBIGと、ナビしないノーマルBIGがある台なんですが、本当どうしようもないバクがあった台で(笑)。
どんなバクだったんですか?
ボーナスが当選したら、当時の台って当たり前のように1枚掛けでボーナス絵柄を狙って揃えるんですけど、この台1枚掛けでボーナス絵柄を揃えると、全てノーマルBIGに降格しちゃうんですよ。
全てがノーマルBIGに…なんですか?
はい、全て(笑)
だからスーパーBIGっていう存在が小冊子に書いてあるんだけど周りで誰も引けないんですよ。
皆さん1枚掛けしますからね(笑)
だけど隣に座った初打ちの人がたまたま3枚掛けでボーナスが飛びこむように揃っちゃったら、それがスーパーBIGになって。
「あれ?これもしかしたら3枚掛けで揃えればスーパーBIGになるんじゃないか」と思って3回くらいやったら、1回だけスーパーBIGになって。ここで人生初スーパーBIG(笑)
今までの100~200回のボーナス全て損してたという。
もっと早く気付いてればって後悔するやつですね(笑)
とはいえノーマルBIGしか出ないから、店も当然設定を甘く使ってくれていたんです。そんな設定配分の中で、自分だけがスーパーBIGを得られる状況になったから、その後しばらくこの台を打ち込みましたね。
ドット演出もシュールで好きだったし、そういう気づきがあった思い出があってベストに選んだ感じです。
この頃はネットとかで広まるというより、他の人がその打ち方を見て攻略法が広まっていく感じだったんですか?
そうですね。インディジョーズに関してはインターネットも普及してきた頃だったっけかな。
この台に関しては台枠が対策前の透明だった時はすごくやりやすかったんですけど、攻略法が広まって少ししたら前述したように枠が改良されて透明じゃなくなって。攻略につながるボーナス絵柄のテンパイ時枠フラッシュが見づらくなったんですよ。
店側が対策してきたんですね。
店側というよりメーカー対策ですね。店側もある意味被害者ですし。対策枠になった日の昼までは「やれなくないけど精度が落ちるなぁ…」って思ったんですけど、ふと「この店の隣にメガネのパリミキ(メガネ屋)があったなぁ」って。
「これもしかしたらサングラスとか色眼鏡着けてみたら見やすくなるんじゃないかな?」と思って、その隣のパリミキで適当に黄色レンズと青レンズ、それと通常のサングラスを3個買って試してみたんですよ。そうしたら黄色レンズだとそのフラッシュが対策前と同じように見やすくなって、対策後でも簡単にできるようになったんですよね。
外から戻ってきたらしのけんさんがいきなりグラサン着けだしたとか面白いですね(笑)
「そんな感じで黄色サングラス着けながら打ち切って、メダルを交換しようとしたらカウンターの店員に「しのけんさんですよね?応援してます!」って言われまして。
自分を知ってくれてる店で攻略をやっていた気まずさと「こいつ有名になったと勘違いして色眼鏡…」とか思われてたらどうしよう…とすごい恥ずかしかったですね(笑)
「裏モノ取り締まり」の思い出機種がランクイン
では続いて生涯ベストの勝てた機種ですが、ここで挙げられた3機種っていうのは仰っていたように攻略で稼いだというよりは?
はい、攻略で短期間稼いだとかではなく、長い期間に渡って収入に貢献してきた機種って感じで選んでみました。
思い入れはやはり今の機種より当時の機種の方が強いですかね?
懐古主義にはなりたくないですけど、どうしてもそうならざるを得ない部分はあります。このデートライン銀河2っていうのも、一昔前でいうストック機みたいな「貯金方式」っていうプログラムがある裏モノで。
最大だと5800Gもの間ボーナスをため込んで、そのG数に到達したら全てのボーナスを放出するっていうとんでもない台だったんですよ。普段はBIGボーナスが成立したら確か1/1.6でストックに回されちゃうんだっけかな?
5800G分のボーナス全放出って夢のような機種ですね(笑)
1/1.6は単発で出るみたいな。貯め込んだBIGフラグがいつ放出されるかどうかは、本来の設定と別に存在する裏設定の吸い込みテーブルで変わるんですけど、まあその吸い込みゲーム数狙い、今でいうところのハイエナで立ち回ってましたね。
この台の面白いところは、放出されるゲーム数っていうのが、投入枚数に左右されないんですよ。だから1枚掛けで消化しても吸い込みゲーム数はカウントされる。1枚掛けにすると1000円あたり100Gくらい回るので、かなりハマった台を1枚掛けで消化すれば投資を節約しつつ貯金されたBIGを取れるという。
ただ1枚掛けでのボーナス確率は悪いんで自分で貯めることはできないんです。
ただのハイエナだけでなく、さらに得する打ち方もあったんですね。
この台スタートレバーがなくて四角いボタンでリールが始動するんですが、そのボタンの位置が微妙で。こればっかり打ち過ぎて当時は腱鞘炎になりました(笑)
それとある日上野の東京会館ってホールの時差開店の日に銀河2を設定狙いで打ったら、深いテーブル選ばれちゃって全然貯金が放出できないまま10万円くらい入れて閉店になっちゃったんですよ。
それで次の日にその貯金を放出させるため朝から同じ台を取って据え置きも確認。1枚掛けで回してリーチ目が出ると貯金放出確定なんですが、それがやっと出て「よし、これでこれから貯金放出するぞ」って思ったら…警察が裏モノの取り締まりで踏み込んできて。今から検査するからって銀河2の島を追い出されちゃったという不運もありました(笑)
それは不運すぎるタイミングですね(笑)
横断幕みたいなので銀河2のシマを隠されて、外に出されちゃって。自分が仕込んだ10万とその日の投資分、さらに貯め込んだBIGを強制捜査によって取り逃したという(笑)
負けるにしてもそんな負けかたは嫌ですね(笑)
そんなレアな思い入れもある台ですね、銀河2は。
正直警察が来て焦ったりしなかったんですか?
裏モノの一斉取り締まりの話って、当時の攻略誌に載っていたりしたので「その現場に出くわしちゃった!」ってワクワクした気持ちと、貯め込んだBIGが…って悔しい気持ちで焦ったりはしませんでしたね。
まあ今考えたら、スーツ着た警察10何人がいきなり「はいお客さんは台から離れて!」ってい言いながら踏み込んできたから、ちょっとはドキドキしろよって話なんですが、ミーハーな感覚が勝っちゃいました(笑)
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