「月刊パチマガスロマガ」永山編集長が3誌の休刊・統合の経緯を告白！ (3/3)

競合誌と切磋琢磨した33年間…ストロングポイントはやっぱり「解説」

掲載内容が攻略法からP機の設定判別に移ったり、捻り打ちなどの要素が扱いにくくなるなど変化があったと思いますが、その辺りについてはどのように感じられていますか？

いや〜、本当に大きく変わりましたよね。例えばメーカーのセキュリティが上がって、昔なら機械割300%とか嘘みたいな攻略法があったんですけど、今は有り得ないので。最近だと「いろはに愛姫」が話題になってますけど、あれはレア中のレアなケースですし。

以前は雑誌を手に取った人だけが攻略できるという状況だったのが、今はインターネットで導入初日か2日目に流れちゃったりしますよね。なので、そこら辺も雑誌媒体の弱点と言うか、情報戦の部分で苦しくなったところがありますね。

情報の新規性や更新性といった部分で、雑誌がWEBに勝てなくなってしまった。

そうですね。まぁ、パチマガ・スロマガは昔からWEBにも力を入れていて、iモードの時代からモバイルに人員を割いてきたので、今も安定して会員様にご利用いただいてるんですけどね。

ただスマホネイティブの世代、特にパチスロユーザーはたえず更新される情報をすぐに確認できるという意味で、WEBが強くなったと思いますね。だから、そこと共存・共栄できる雑誌の理想的な形を今も探究しているところです。

相互で補完できるようにという感じですかね？

まさしくそうです。雑誌にしかできないことを雑誌で、みたいな。

ちなみに、これまでの最大のライバルがガイドさんや必勝本さん。

そうですね。あとはガイドワークスさんのオリ術ですかね。あれもかなり売れてるはずなんで。昔は競合３誌って言われてましたけど、パチンコに関しては競合４誌になっているのかなと思いますね。

その中でマガジンの特徴やカラーを他と区別するとどういった部分になりますか？

動画の演者やタレントに関して言えば、手前味噌ですが解説はピカイチだと思います。ただ、そこに特化しすぎちゃったのかな〜…アイドル的なライターがちょっと手薄だなと思って(笑)。ただ、解説が上手いというのは自信をもって言えますね！

たしかに、僕もスロットの新台を打つ時は必ずレビンさんの動画を見ますね。

あの人の動画は「俺も打ちたい！」と思うんですよね(笑)

そうなんですよ！マニア的なのではなくて、僕らと同じ目線で打ちどころや叩きどころをちゃんとやってくれるじゃないですか。あれが見てて本当に打ちたくなります(笑)

楽しそうに打つんですよね～。僕、昔はパチスロしか打ってなかったんですけど、パチマガ編集部に入ってからの15年はほとんどパチンコだったんです。

でも、レビンさんの動画だけは「うわ～なんか北斗面白そうだな」とか「番長面白そうだな」って、見たあとちょっと触っちゃいますね(笑)

そうなんですよ！レビンさんが北斗打つと全部面白そうに見えるんです。

なんかそういう演者さんってやっぱり魅力的だし、自媒体だけじゃなく他媒体の人でも「お！凄いな」って尊敬しちゃうところありますね。

「エキスパート」月刊パチマガスロマガ編集長編　第1回でした！

「休刊」と聞くとネガティブなイメージがあると思いますが、当事者の話を聞くとむしろポジティブな印象を受けました。

「月刊パチマガスロマガ」が今後どんなことを仕掛けてくるのか、楽しみになったという方も多いのではないでしょうか？

次回はいよいよ新雑誌の話をお届けします。タイトルから「攻略」が消えた理由とは!? ご期待ください！