「月刊パチマガスロマガ」永山編集長が3誌の休刊・統合の経緯を告白! (2/3)
「1日最低30万円プラス」の最強攻略法とは!?全盛期と暗黒時代について
編集部の歴史についても伺っていきますさっきも出た「昔のパチマガ」には、当然アンケート結果にあった「思い入れのあるコーナー」の記事も含まれてますよね?
そうですね。1つめのAV撮影現場レポートや、2つめの裏モノを旅打ちする企画など、かつては男臭とアングラ臭がプンプン漂う雑誌でしたね(笑)
時代の移り変わりを感じますね(笑)
ホールも業界も健全になって、それ自体は良いことなんですけど、ちょっと寂しい気持ちもありますね。
古参のパチ・スロユーザーの中には「昔ながらのアングラ感が好き」という方も結構いらっしゃいますよね。
ちなみに、最古のパチンコ雑誌であるパチマガの歴史が33年ということで、別ジャンルの同期も調べてみたんです。永山編集長がバンドをされていたということで、音楽関係でいうとスピッツ。
あ~!同期!(笑)
ギターウルフ
おぉ!同期!(笑)
Green Day
おぉ!(笑)
Nirvana
うわ~!なるほどですね。
あとは大物で言うと、携帯電話。
お~!なるほど。
あとスーパードライ(笑)
なるほどなるほど!
この辺りと同じ時代に生まれたと考えると33年ってすごい年数だなと思って。
そうですね~。名前を一個一個聞くと、そこに肩は並べてないと思いますけど(笑)
でも、やっぱりちょっと嬉しいですね。
メディアとして長く続くって難しいですもんね、今は特に。
そうですね。雑誌を出してもすぐ休刊・廃刊するものが多い中で、パチンコ業界で一つの看板をずっとやってこれたというのは誇らしい気持ちですね。
「パチマガ」の看板は新雑誌に継承されますその攻略マガジンの歴史が、編集長の中で「青春」だったと。
そうですね。人生の一番濃厚な時代を、仲間たちと身体と魂を削りながら月2冊以上産み続けてきたので。
仮に「出版部」という部活があったら、月2回、大会の決勝戦があったような気持ちです。勝って喜んで、負けて悔しい思いをして。
まぁ、カッコつけ過ぎですかね(笑)。
いえいえ(笑)、我々もその熱い姿勢を見習いたいです。
ちなみに、編集長がパチマガに入られたのは何歳ぐらいの時ですか?
僕は結構遅くて、28歳ぐらいに入社して今年で16年目になります。
パチマガの歴史の大体半分くらいですが、残りの半分は読者として愛してきたので、パチマガは僕の人生に33年間共にあったという感じですね。
そんなパチマガスロマガ33年の歴史をざっくり年表でまとめていただいたんですが。
ええ、僕がいない時代の話もあるので、まとめたのはうちの女常務ですけど(笑)
こちらがまとめていただいた年表。当時の勢いを100点満点で評価してただきましたが、担当してくださった常務の想い入れが強すぎてほぼ全て100点という結果に(笑) ちなみにその常務はパチマガ最終号にも登場していたりしますこの中で特に気になるのが、アンケートの3大事件にも挙げられていた2001年の「マニアックス騒動」。
これは、スロマガ編集部員が結託してごっそり退社し、他の会社で「スロマガ」そっくりなパチスロ攻略誌を創刊されたという事件ですね。
それはもう大問題に…
裁判沙汰にも発展し、揉めに揉めたそうです。当時はこれ以外にも編集部員が退社しては他社で競合誌を創刊されていたそうで、パチマガスロマガにとっては暗黒の時代だったみたいですね(苦笑)。
逆に全盛期というのはどの辺りになるんでしょうか?
一番イケイケだったのはガチの攻略法があった時代ですかね。
昔は購入した実機を編集部内で解析して、独自に暴き出したガチガチの攻略法を誌面に掲載していたんですよ。
それを読者にホールで実際にやってもらって、みたいな時期が一番盛り上がっていましたね。
その「ガチガチの攻略法」というのが、アンケートでいただいた3大ベスト記事ですね。
そうですね。その3つは編集部内の古いメンバーから「世間を席巻した攻略法」と聞いています。特に一番上の「ドラゴンエースセット打法」は、編集部で語り草になっている伝説のスクープですね。
年表の1994年にあるやつですね。これはどういった話になりますか?
雑誌の締め切り間際に解析ルームで発見され、すぐにトップシークレットになったそうです。
その件には上層部と一部編集者のみが関わり、他の編集部員や印刷会社にも極秘で進め、見事誰にも知られることなく記事の掲載に成功したんです。
これが「1日最低30万円プラス」というスロマガ史上最高の攻略法で、発売直後のホールはまさにパニック状態だったみたいですね(笑)
すごい!雑誌が飛ぶように売れるのが想像できます(笑)
ちなみに、過去最高の発行部数はどれくらいになりますか?
約40万部です。実売率も80%程だったそうなので、まさにバカ売れですね(笑)。
僕自身の経験としては、2006年にエヴァの増刊が売れまくったのは強く印象に残っています。
さすがに今はこんなに売れてませんが(苦笑)
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