ガリぞうが新生アイムの打ち方別出玉率をシミュレート【収支日記#30:2020年10月20日(火)~10月26日(月)】 (3/3)
10月26日:安田一彦さん
今日は夕方から対談収録がありました。対談相手は、パチンコの誌上プロ安田一彦さん。パチンコ必勝ガイドで長年記事を掲載されている、私が知る中では現役最古参の業界人です。どれほどか分かりやすく言えば、私の記名記事の初寄稿は1999年。安田さんはパチンコ必勝ガイドが創刊された翌年の1989年で既に誌上プロとして誌面に登場しているので、私よりもさらに10年以上先輩になります。
安田さんと言えば元教員の肩書でも有名で、その印象からか私は今でも「業界の教え子側」のつもりでいます。ここ数年は自身でコラムサイトを立ち上げていて、現役バリバリの稼働内容をリアルタイムで読めます。
【パチンコ・パチスロ悠遊道】
https://www.pachinko-road.com/
私はパチンコをほぼ打たないので理解しきれていないまま誤解を恐れずに言うならば、古き良きスタンスのパチンコ生活者だと思っています。『パチンコが好きなままパチンコで勝つ為の努力もできる稀有な存在ながら、社会で生きていくには何かしら足りない部分もあり、そんな自覚もパチンコ生活の覚悟と使命感を与えている』という印象です。
お気づきの方もいるとは思いますが、パチンコの部分をパチスロに変えると身に覚えがありまくりです。
パチンコ必勝ガイドの誌上プロと言えば、東大入学のパチプロ田山幸憲さんを忘れてはなりません。情緒や人間味溢れる日記が人気で、パチンコ・パチスロ誌上プロの元祖とも呼べる方でした。私も18歳の頃にはハネモノの魔界組やたぬき丼を打ちながら「田山幸憲のパチプロ日記」を読み漁ったものです。
田山さんは2001年に亡くなられてしまいましたが、そんな彼の影を安田さんの背中に見る業界人も少なくありません。その安田さんが過去に悠遊道でこんなコラムを書かれていました。
安田一彦の内緒話16 田山さんのこと
パチンコで生きる人間として、田山さんは自分を人に誇る存在ではないと理解していた。パチンコしか生きる術がない人種として、ああいう生き方を選び、それを正当化もせず、ありのままを綴った。
身近にいた人には、誰ひとりとして田山さんを嫌う者はいなかったと思うよ。そして、パチンコが好きで、田山さんの人間性を知った読者さんたちは、多くが日記を心待ちにした。それが全てだ。
自分は田山さんになろうともなれるとも思わない。憧れてメディアに入ったのは事実でも、そっくりそのまま真似をしようとも思わなかった。
パターン認識がオカルトだとか、期待値を追求しないからどうだなんて、全然関係ない。生まれた時代が違えば、田山さんも別の選択をしたかもしれないし、田山さんがどう生きたか?それをどう思うか?というだけの話だから。
※「安田一彦の悠遊道」2017年のコラム「安田一彦の内緒話16 田山さんのこと」から一部抜粋
https://www.pachinko-road.com/column/1919/
この安田さんの言われる「田山さんがどう生きたか。それをどう思うか。というだけの話」の部分が、今の私は理解できても若い頃は分かっていなかったと思います。
あれは私がパチスロで勝てる知識やスキルを身につけた23歳の頃。田山さんが記事で「回りそうに見えたから打ってみたけど、いざ打ってみると回らない。でも当たれば良いのだ。」
と書かれていて、それは違うだろうと若いガリ青年は思ってしまいました。
今思えばあれは一流のジョークだったかもしれないし、「少し打っただけでは回らなかったけど自分の釘見には自信があるからこれは下ブレ」を柔らかく表現しただけかもしれません。しかし、若かりしガリ青年は、この一文を読んでネガティブな印象だけを抱いてしまいました。
何にせよ一つだけ言えるのは、若い頃の私は視野が狭かったのだと思います。
「人が苦手」と私は良く言っていますが、仲間内で呑みに行ったりパチスロ談義は大好きですし、これらは全て対人ありきの行為です。じゃあ人の何が苦手なのかを具体的に言うと、人同士の比較や競争が苦手です。しかし、人同士を比較し競争し合い、誰かを蹴落としてでも生き残ろうとする弱肉強食の概念が資本主義の常です。私は弱者だからか、社会の中で誰かに負けるのは悔しいですし、勝ったとしても誰かを負かした罪悪感が芽生えてしまいます。だから感情の無いパチスロという機械相手だと、罪悪感もなく戦えますし、居心地の良さを感じます。
「パチンコしか生きる術がない人種」と安田さんは言われています。だとしたら私も人同士の比較や競争が延々と続く社会が苦手でドロップアウトした、パチスロしか生きる術がない人種でしょう。
是非は別としても、そうした存在を身をもって世に伝え続けてくれた田山さんや安田さんといった先人達がいるから今の私の存在が許されるとも思っています。例え本人が正当化したくないと思っていたとしても、私からすれば先人達の示した道を間違いだったという結論に着地させたくはありません。パチンコ・パチスロで勝ち方を伝える事がエンタメの役に立っている事を証明したいですし、それを示し続ける為には稼働が必要であり、日々勝つ為の努力も大切だと伝えていきたいです。やはり私は田山さんや安田さんがつけてきた轍に習うと共に、自らが抱く正解の道も示していきたい人なのかもしれません。
そんな独りよがりの記事でも良ければ、拙い文章ながら今後も私の記事にお付き合いください。
以上です。
私もあと1年ちょっとで50歳ですから、表舞台の席を後進に譲り、パチスロライターとしての具体的な終活も考えていかねばなりません。今からパチスロライターやYouTubeのパチスロ演者になろうと考えている方に私の経験や知識・技術が活きるよう、この場でも何かしら参考になる記事を書いていけたらと思い今までやってきました。
そうした思いを元に、来週は今年1年の振り返りも含め、業界に私が何を遺せるかについても触れていきます。
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