髭原人に動画作成のこだわりからパチンコ業界の未来まで色々聞いてみた! (2/4)
ジャケ借りで出会った「ヤベー映画」は「超有名作」だった!?
「パチンコ・パチスロの人」の意外な趣味のお話好きな映画が「ショーシャンクの空に」「最高の人生の見つけ方」「ユージュアル・サスペクツ」
ヒューマンものかサスペンスが好きなんですよ。
皆にあんまり言ってないんですけど、映画がすごく好きで誌面を作ってた頃に休みがあった時は必ず見てました。
あの頃はまだレンタルビデオで、5本パック1000円とかで借りてきて、その5本と、自分で朝に一日分のツマミを作って、ビール24缶と焼酎1本、これが1日で飲む量なんですね。
かなりの量ですね(笑)
それを飲みながら5本全部見て、途中で寝て寝ゲロとかもするんですけど(笑)
それが趣味だったんです。
そのときに借りるのがヒューマン2本、サスペンス2本、あともう1本がほぼ見なくていいようなアクションかアニマルパニックです。
「捨ての1本」ってありますね。
そんな中で、パチンコ・スロットの台も仕事で覚えるようになってたんですけど、昔はメーカーとかもあまり気にしないようにしてたんですね。
「このメーカーだからこういう台だろうな」って予想しちゃうんで。
映画もそうで、監督と役者をあまり覚えないようにしたんです。
予備知識を入れないで見たい、と。
そして、ちっさいレンタルビデオでジャケ借りばっかりだったの。だから世の中で有名な映画っていうのも全然知らなかったんです。
大きいレンタルビデオだと「おススメ!」って(笑)
有名な映画が全面に押し出されてますからね。
それくらいホントにちっちゃいレンタルビデオ屋で自分でジャケットを見ながら選んでいくのが好きで。
そんな中で、ある映画を初めて見終わったあと、すぐに巻き戻してもう一回見たんですよ。それが「ショーシャンクの空に」だったんです。
名作。
「これ、やっべー、面白い!」「ヤベー映画があった!」って騒いだら、友達に「超有名作だ」って言われて(笑)
「ズコー!」って(笑)
※ショーシャンクの空に(米1994年):スティーブン・キングの小説をフランク・ダラボンが映画化。冤罪で捕まった銀行員が刑務所の中でがんばるドラマ。こう書くと何も伝わらないけども、超名作。フランク・ダラボンはこの後、キング原作の「グリーンマイル」を監督。こっちも名作。
ジャケ借りで辿りつくのもヒキがすごいですね「ONE PIECEって隠れた名作を見つけた」みたいな話(笑)
もう、すごいの!なんにも頭にない状態で見ているじゃないですか。1個1個のふざけてるトーク、日常会話とかが全部伏線になってるんですよね。
だから、別に悪いとは言わないんですけど「アルマゲドン」や「タイタニック」とかがあんまり得意ではないんです。先が、というか展開がわかるじゃないですか。
あ~、わかります!
ここで盛り上がる、ハイ音楽かかりまーす、それで「ここで泣くのねー」みたいな映画があんまり得意じゃなくて。
裏切られることとか、「ここで繋がってるんだ」っていうのが好きなタイプだったんで、それを何も知らないで見たときの「ショーシャンク」がすごかったんですよ。まあ、シビレた!「うわー!」みたいな(笑)
予備知識を入れないと尚更シビレますね。
「最高の人生の~」はキレイな話だったんですよね。自分の人生に行き詰っているときにちょうど見た話だったんで…
ウィル・スミスのやつでしたっけ?
モーガン・フリーマンですね。
白人と黒人の末期患者で、モーガン・フリーマンは整備工です。
あ~。
金持ちがジャック・ニコルソンですね。
その二人が「死ぬ前にやりたいことを全部やる」って話ですけど、その時に自分が本当に仕事ばかりしてた頃で。また仕事が好きなんですよ。
365日働けるタイプなんです。それをやり続けることで、実際自分のプライベートがおろそかになる、というか。
例えば、自分の父は亡くなったんですが、家族や兄弟がいるんですけど、年間に会うことがほとんどないんですね。墓参りもできてないし。
※最高の人生の見つけ方:(米2007年)余命6ヶ月を宣告された金持ちと整備工が「死ぬまでにやりたいことリスト」を全部やるために旅に出るお話。「スタンド・バイ・ミー」の監督が作ったいい話。日本版ではジャック・ニコルソンが吉永小百合でモーガン・フリーマンが天海祐希と色々と味わい深いリメイク。
映画も「最後は家族のところに」みたいな感じでしたからね。
「そういうことを全部ないがしろにして仕事するのはどうなのかな?」って、そういうことを考えさせられたのがあって。
すごいキレイな映画じゃないですか。それで好きでしたね。
髭原人の動画のルーツはあの超名作だった!?
お酒片手にアツく語りたいけど、内容は絶対に言えない。そんなお話ですあとは、サスペンスが好きでその中でシビレたのがユージュアルサスペクツだったんです。
カイザーソゼですね。
よくテレビCMでおすぎさんが「ラスト5分がすごいの!」とか言うけど、まさにそんな映画で「これ考えた人が天才だな!」と。
僕、こういうユージュアル・サスペクツみたいなトークとか番組が作りたいんですよ。
※ユージュアル・サスペクツ:(米1995年)マフィアの麻薬密輸船で多数の銃殺体が出て、そこで一人無傷で残ってたケビン・スペイシーが取調室で事件を回想していく。とそれ以上言うとネタバレに繋がるので何も言えない。ネタバレするともう見る気が失せるけど、何も知らずに見ると絶対電撃が走る映画。知らない人は絶対見た方がいいし、その時はネット検索とかしてはいけない。山奥とかで見るのが吉
最後に伏線回収みたいな。
ヒゲタロウって清流物語の液晶演出再現の動画があったじゃないですか。この映画を元にしたのがそれなの!
要はあのオチって誰も想像がつかないと思うんだ。
どんでん返し的な。
「そこ行きます?」ってオチじゃん?
そうですね。
それがユージュアル・サスペクツなのね!
あの最後の瞬間、俺の中にビリビリビリ!って来て、「うわー!」みたいな。「ここ来ますー!?」みたいな興奮があったんですよ。
あのラストを最初見たときは電気走りますね。
だからこういう動画が作りたいな、って思って。
その時は動画に携わる仕事についてなかったんですよ。
映画自体も20年以上前でしたね。
浪人中に見たのかな?それで頭にずっと残ってましたね。
そして今、動画を作る仕事に就いたんで、そういう思考の裏をかくような、皆が想像しない展開の動画を作りたいな、と。
だから、僕は今上げてる動画にこだわりがあって、絶対にサムネで煽らないんですよ。やっぱりサムネで煽った方が、再生数って絶対上がるんですよ。
今は特にサムネで煽る流れが。
そう、絶対的に伸びるんですよ!
でも、楽しみに見てくれてるユーザーさんが少しでもいるんですよ。
そんなユーザーさんが、例えば「GOD〇発引いた」とか「万枚出た」とかのサムネを見ていると、「あと〇発GODがあるんだな」って思って見るようになるじゃないですか。
「あー、ここでGOD引くんだろうな」みたいな。
なので、誰と何打ってるのかもわからないサムネで「見てみたらすごく劇的な回」の方が俺は好きなんですよ。
あ~、わかります。
絶対、そっちの方が再生数は伸びないんです。
しかも、後々検索するときも「誰がどの機種を打ったのか?」が、僕の動画はわかんない(笑)
それでも(笑)
そう!俺はそれでいいの!再生数でお金を稼いでる仕事じゃないから。
楽しみに見てくれてる人が1回見てくれれば。まあ、繰り返しは見れないと思うんですよ。探せないから(笑)
それでも、その最初に見たときに「うわっ!マジか!」って衝撃があれば、俺は「作ってよかったな」ってタイプなんですよ。
作り手冥利に尽きる。
会社が今は「再生数を取れ」っていう時代だから、他の人はそういうサムネにされるんだけど、僕は断固拒否しています。
「それをやるんだったら辞める」って言ってるんで。
だから、それもユージュアル・サスペクツから来てるかもしれないですね。
今後も伏線回収系を。
そうですね。前もって動画の中で「フラグを立てる」って言い方もすごいします。
先を予想したりして、それが繋がってビチッて来たときって、すごい気持ちいいじゃないですか!あれが好きなの(笑)
それができたときは気持ちよさそうですね。
そういうのが僕の動画は多いかもしれない。だから、ダラダラと打って「時間がきたから止めましょう」って動画は10本に1本もないかもしれないです。
ちゃんと途中途中で「こういう風に締めよう」って考えて「こういう店内状況で、こんな感じだから、あとはこういう風にやっていこう」ってことをいつも考えながらやってますね。
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