大崎一万発に「谷村先生」「まとめサイト」「業界人SNS」を直球で聞いてみた! (1/3)
大崎一万発
元パチンコ必勝ガイド編集長。2003年に同社を退社してフリーへ。 編集部在籍時から数多くのパチンコ・パチスロ番組に出演しており、現在に至るまで常に業界の最前線で活躍中。パチンコへの愛情から、ホール/メーカーへの歯に衣着せぬ発言でも有名。- https://twitter.com/manpatsu
- 万発・ヤングのガバ・ガバ・ヘイ!
- http://gabba2hey.com/
- パチンコ滅亡論(amazon)
- https://www.amazon.co.jp/%E3%83%91%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B3%E6%BB%85%E4%BA%A1%E8%AB%96-%E5%A4%A7%E5%B4%8E-%E4%B8%80%E4%B8%87%E7%99%BA/dp/4594083862/ref=zg_bs_500586_1?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=X0H5KYR14HGSZPA05TQ4
「エキスパート」大崎一万発編、3回目です。
今回は、「演者・大崎一万発」に聞く演者論です!
有名YouTuber、まとめサイトからあのオスイチの大御所まで!?万発節で骨の髄まで語り尽くします!
YouTuberにライターは殺される!令和の演者に必要な要素とは!?
続いて三大ニュースのラストは「YouTuber時代」という事を書いていただいたんですが、「パチンコ滅亡論」の中でも「YouTuberにライターは殺される」とありました。
いそまるさん、寺井一択さん、てつさん…そういった方々が再生数をドーンと稼ぐような時代になり、この4~5年の中で勢力図というのがすごく変わりましたよね。
時代が変わったっていうのはパチンコ業界のみならずじゃないですか。
エンタメ業界、TV業界全部そうでしょ?やっぱり。音楽業界だってそうですよね。だから完全にYouTube、インターネットというもののネイティブ世代が社会の中核に成りつつあることの象徴でもありますし、時代の流れだから仕方がないですよね。
なおかつ僕は今年52歳なんですけど、若い子からすると50のおっさんなんて何の興味もないわけです!だから、「長くやってるから」「この人は重鎮だ」とか、「ベテランだ」とか、長く知ってくれてる人は思うかもしれないけど、若い子からするとただのオッサンですから(笑)
世代のギャップはありますよね。
そら若い子も自分らと同じ世代が頑張ってパチンコやって楽しんでるのに共感持つのは当たり前の話なんで。これに関して僕は何も言うことはないし、「健全に新陳代謝が行われている」っていう一つの表れなのでいい事だと僕は思ってますよ。
ただ、僕らの周りにいるエンドユーザーさんっていうのは世代的にも上になってきて、長くパチンコを楽しんできた人たちだから、気持ち的には新参者の若い子たちが調子に乗るって事に対しては、「やっぱり面白くない」と思ってる人も。
違和感を感じている人もいる、と。
そうそう。それはホール業界人とかでもそうなんですよ。
「ポっと出の若いガキに何で何十万円もギャラ払わなあかんねんや~」みたいな。当たり前の感覚なんですけど、時代の変わり目でもあるし。それを受け入れないと老害っていう風になっちゃうわけだから。
ただパチンコ業界というものは、僕らが散々何十年も打ってきてこれまで話したように複雑な事情の中で産業、ジャンルっていうのを何とか維持するように動いてきたわけじゃないですか。
新しい子たちの中には、そういうことを「全部無視、知らないままでパッとやって調子に乗ってワーッ!」みたいにやる人たちがいるんですよ。「それはちょっとやめて!」と思う。
以前にシバターさんとのやりとりで仰られてたことですよね。
詳しくは「大崎一万発 シバター」で検索してみてくださいそうそう。だから何もわからないまま「自分の金で玉出したらええやないけ!」みたいな事をやられたら、ちゃんと今まで努力して角が立たないように世の中に居場所を見つけてやってきた業界をぶっ壊してしまうことになってしまうから、「そういう立ち振る舞いはやめてくれよ」って本当にそれは強く言いたいですね。
あとはやっぱり新興業者というかネット企業であったり演者っていうのは、結局はビジネスとして関わってる側面が大きいワケで。「儲からなくなったら違う産業、違うジャンルにいこう」というのが、もう見え見えなんです。
腰かけでやってるんじゃないか、と。
そうです。それはやっぱり、こっちはこっちで骨埋めるつもりでやってるわけだから、「荒さんといてもらえるかな?」っていう風には思いますけどね。
ただ、新しい若い世代の人が影響力を持つようになってくると、今までパチンコに興味がなかった人を取り込んでくれる可能性が凄い高いわけで。だから邪魔とも思わないです。
だから、商売をやってる以上はこの業界の慣習というか、この業界のルールに則ってやって下さいと。それだけは強く言いたいところですよね。
「その場の収穫だけ取って」とやってしまうと
そう!「それで儲からなかったら次に行こうか」みたいな。それは失礼だろ!っていう。
やっぱり、パチンコっていう極めてぼんやりとしたものを、なんとか形にして…ということを、何十年も前からそういう事を考えてやって下さった先達がいっぱいおられるわけですよ。
そういう人たちがやってきた事を「いや、知らんし」みたいな扱いをされると「ふざけんな!」ってなりますよね。「お前はその波に乗っかって商売やってんだから。乗っかってる以上はそういう事を勉強するし、敬意を持つのが人として当たり前じゃない?」っていう。
「先人がこの流れを作ってくれての今」があることですからね。
なので、若い子たちがこの先もこの業界に長くおるつもりやったら徐々にでもそういうことを理解してくれる、と信じてるんですけど。
あ~、でもわからないね。「食うだけ食って何処か行こうか」みたいな、そういうのが見えるのがちょっと気に入らないですけど。でも、彼らがいることでのいい面っていうのもわかってるんで。だから僕は否定はしません。
しかも、一番大きいのは、僕と競合しませんからね。だって、言ってる事もやってる事も全く違うからね。
演者としての立ち位置が違いますからね。
僕がグラビア上がりの自称ライターやったら「YouTuberふざけんな!」ってなってると思いますよ(笑)
例えば、いそまる君がいくら何百万再生数がある言うたかて、一切僕は怖くないですね(笑)
もし「じゃあ、戦います?」って感じになっても、土俵が違うというか、将棋と野球みたいなもんで、そもそも勝負をつけようって考え方がナンセンスですよね。
確かに演者の中でも大崎一万発というカテゴリーは独特ですね。その大崎カテゴリーに次来るだろうっていう次世代の方っていますか?
これがいないんですよ!
本当にいなくて。若くしてその業界の事が俯瞰して見えてて、「勝たせろ」「玉出せ」っていうユーザー側の圏域の事以外にも目が向いてるみたいな。
エンドユーザーに向いた演者・ライターって人がいないんです!もうビックリするくらいに!「なんでかな?」としか思えないんですけど。
それはやっぱりその大崎さん、ヤングさんといった世代の下の世代から、純粋な演者特化みたいな人たちばかりになったからでしょうか?
世代っていうよりも、僕らと同じくらいキャリアがあるライターでも誰一人そんな事言ってないもん。
だから、興味の対象の問題なんですよね。勝ってりゃ面白いし勝つことを追求するのは当たり前なんですけど、僕はそれだけでは面白くなくなっちゃったからさ。だから、業界全体に視野を広げてきたというところがあるんですけど。
「他のみんなは玉が出たらなんでもいいのかな?」って。それにビックリしますし、長くやってるライターさんとかにも「飽きませんか?」って思っちゃうワケですよ。
「お店に来店して打ってるだけ」だと、ということですね。
勝ったか負けたかなんてどうでもよくなってくるわけじゃないですか。
それをいまだに勝ち負けの事だけを言ってるのはむしろ「おっ!お前凄いな!」ってなっちゃうよね(笑)
それだけを続ける方が難しい、と。
そう。だから今、僕のポジションに迫ってくる人はいませんよね。
今、レッドオーシャンといわれる演者業界の中において、「自分が頭を出していきたいな」「目立っていきたいな」っていう思想があるなら、業界を俯瞰したモノの見方で発信できるようになってくると、もしかすると爆発的に支持を得られる人が生まれてくるかもしれませんね。
僕が今20代だったらそこを狙いますけどね。
以前、ななプレスのコラムの中で、演者としてやっていくなら「今だったらこういう事をもっと考えないといけない」とか「何なら僕がプロデュースします」と仰っていましたが、「これからの演者像」ってありますか?
「人前に出て仕事をする」っていうのは、やればやるほど奥深いな、っていうのがあるんですよ。
「何を訴えるか」っていうのは、今までは「勝ち方」「勝つ方法」を説くことで支持を得てきたんですね。これはもうパチンコメディアができて以降ずっとそうなんですよ。攻略誌の成り立ちからして勝ち方ですからね。
でも、今は自分の損得だけ言ってるときしみが出る時代に入ってきたわけじゃないですか。
「勝ち負け」ではない表現が必要になってくる。
「勝った、負けた」と言ってるだけって、絶対に飽きるんですよ。しかもカジノができるんです。「銭金のやり取りしたければカジノ行けや」って時代になってくるわけですから。
だから、「勝ち負けだけじゃない面白さ」「パチンコにまつわるいい話」「演出の面白どころ」など、そういう事をちゃんと言えるようになる事が演者としての今後のマストだと思いますね。
ただ、パチンコ・パチスロに対する理解度や、興味、愛情はもちろん重要なんですけど、その人の人物像というか、いわゆる好感度っていう漠然としたイメージも演者にとっては極めて大事なところでね。
いくら頑張って頭がよくて、ちゃんとした広い視野で物事を見ていたとしても全く人気の出ない人だっているわけですよね。それはもう見てくれのイメージっていうか、そういう人たちがいくら頑張っても「残念…」ってなっちゃうんで、ある程度最初に入る段階でふるいにかけられちゃうと思うんですけど。
やっぱり華というかタレント性は持っておかないと。
そうです。あとは「可愛げがあるか」「いい人そうに見えるか」とかじゃないですかね。
「僕が何を言っても許されてる」っていうのは、いろんな人に言われるんですが「僕は笑った時が無敵に凄くいい人に見える」っていう、これがデカいんですよ!
僕の見た目が嫌味そうな人間で、今と同じような事を言ってたら総叩きですからね。だから、何となく自分がやれてるのは、「生まれ持った、自分でも気が付いてない部分で恵まれていたんだな」っていうのが今になってわかったりするので。
それはホールで「この台遠隔やろ!」って叫んでも許される人、ということですね(笑)
許される人ですそうなんですよ(笑)
だから、事務所に怒鳴り込んで「店長さぁ!!」って言っても店長「はいはいはい、わかってますよ。」みたいな。普通のライターとかがやると「てめぇ出禁じゃ!」ってなるワケじゃないですか。そういうことなんです。
「向き不向きっていうのを、ある程度自分なり周りの人間が分かってるか」っていうのは演者としては大事やし。さっきも言った通り、勝ち負けじゃない面白さ、色んな種類の面白さがあるから、それはその人のパチンコ・パチスロ以外の経験値と上手く擦り合わせて面白さを提供できるのか、みたいな。そういう考え方が出来る人はこの先も人気が出ると思いますね。
まあ、男は特にそうですね。女の人は可愛ければ何とかなるかな、っていうのはあるんですけど(笑)
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