【ホルコン】遠隔操作なんてできない?ホールに必須のあのシステムを解説
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「ホルコン」について。一時期諸悪の権化みたいに言われてたのですが、結局アレってなんなんだ、というのをチェックしてみましょう。どうぞ。
操作の場面が報道番組で思いっきり流れる
「ホルコン」。単語は結構昔から知られていましたが、我々一般ユーザーの間に一気に広まったのはその昔、とあるニュース番組で不正操作と謳われる映像が放映されてからでしょう(店は摘発されました)。映像自体がすげー編集されてるのでなんとも言えん部分もあるのですが、とりあえずホールが何かやって不正に大当たりをさせておるというのはなかなか衝撃的な映像でして、その結果「店長ボタン」なる単語も爆誕いたしました。また、このニュース映像に関しては当時から検証の動きがあり、管理画面の配置やらタブの名称からどんな操作が可能なのかを推察。「ホルコン攻略」なるアホみたいなオカルトも生まれる事になります。
遠隔操作に関しては実際に摘発されてる店舗がある以上、そういうことをやってたホールというのは過去存在したのでしょう。が、これとホルコンとは何も関係ないことをまず飲み込まんといけません。というのも、これは事務所から管理できるようにした「不正改造台」の話であって、なんらかのシステムを導入する事で、全ての台が指先一つで管理できるようになりますよというのとは、根本的に違う話なのです。
上記の報道により「不正改造台」と「ホルコン」という単語が結びついた結果、「ホルコン=不正」というイメージが形成されたのはあると思います。そして一旦付いたイメージの払拭というのは超難しく、未だにネット上でホルコンの広告やらを見つけては「ほらやっぱり不正しとるやんけ!」と激怒してる人を掲示板とかで見かけます。うーん、なるほど。
実際なにやっとんよ
じゃあホルコンって何なのか。これは「ホールコンピュータ」の略で、めっちゃ簡単にいうと売上(稼働)のリアルタイム集計システムです。ガチャガチャにせよアーケードゲームにせよプリクラにせよ自動販売機にせよ、硬貨やメダルを投入して動く系の機械で商売する場合、基本的にはマシンの前は無人なわけで。「インカム(売上)」のチェックするのはどっかのタイミングで内部のアナログカウンター(というのがあります)の数字をチェックして、前回との差を計算して、その上で実際の投入金額と合ってるかどうかの確認が必要になります。それでようやく売上はいくらか、不正されてないか……などが分かるわけですね。
で、これ、自動化されてない場合信じられないくらい面倒臭いです。
まるでやったことあるような言い草ですが、筆者あります。ゲーセンですけども。アナログカウンターはだいたい機械の奥にあるんでペンライトで照らしながらクリップボードに書き写して事務所に戻って計算して、何か違算が出たらもっかい確認に行って……と。でこれ、パチンコ屋さんともなると台数がエゲツないしカウンターも「イン」と「アウト」2つあるんで、もはや人力でやれというのがある種の拷問だと思います。でもそれやらないと稼働が分かんないし玉利の計算もできない。データがないと営業計画が立てられないし設定配分も無理。だから絶対必要な作業なんですね。
はいこれを自動化してリアルタイムで可視化してくれるのが「ホルコン」です。今はそれにプラスして新しい付加価値がどんどん追加されており、例えば不正感知を含むセキュリティシステムであるとかAIを利用した経営支援なんかも普通に搭載。ホールのバックアップをおこなっていると。そういう感じです。だので、ホルコンというのはそもそも不正うんぬんというのとは全く無関係ない所に位置する管理システムの総称であって、これに対して「攻略要素」を見出すのはお門違いと言えるでしょう。
んでまあ今はそういう商売もなかなか無いとは思いますが、おそらく未だに「ホルコン攻略」を謳った情報商材なんかがあるかもしれません。ここまで読んでくださるような方の中に、流石に引っかかる人は居ないとは思うのですが、うっかりポチッとやんないように。一応ご注意を。
ホルモン食べたくなりました
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