ガリぞうが機械割104%以上確定台を捨てる理由とは!?【収支日記#70】 (3/3)
一問百答「BIGだけ弱いデータの捉え方」
全台合算データで「REG確率は良いけどBIGがついてきていない時ってなんか不安」と思った事はありませんか?そんな時の進退について良く相談を受けます。今週は、そんな方への一問百答です。(※質問文は多少の修正、加筆を行なっています)
[質問]week endさん
ジャグラーばかりを打っている中年です。朝イチのガックンから粘っていても全然低設定に見える日があります。ジャグラーでも同一設定の打ち直しや中間設定同士の打ち替えもあるんでしょうか。また、全台系を狙おうとしても、合算のREG確率だけ良くてBIGがついてこない事が多く、現金投資も増えて不安になり粘りきれずに辞めてしまいます。BIG確率にも設定差がありますし、BIGがついてこない時は逃げた方がいいのでしょうか?
[返信]
この2つの質問(変更挙動・バケ負け話)は良く聞くので、過去に答えた記事を反芻しながらお答えしていきます。
今日の記事は、「あくまで私は完全確率論者であり、設定値が示す出玉率以外に差枚の増減を操作する術はない。」と私が思っている事を前提で読み進めてください。(※「完全確率」はぱちんこ業界の造語です)
結論から言えば、
・同一設定の打ち替えをする店もあれば、設定変更挙動で上げ下げの確認をできる店もある。
・ヒキに左右されている部分も大きいが、全台合算のREGだけ走ってBIGがついてこない事象には理由がある。
でしょうか。
基本的にどこのホールでも設定を扱う担当は責任者クラスになるのですが、私が面識のある責任者クラスの多くは設定変更という行為自体に出玉率を変える要素があると捉えているようです。端的に言えば、同じ設定6を入れるとしても、前日から据え置かれた設定6と、同一設定の打ち直しをされた設定6とでは挙動が異なると考えられているようです。私が話をさせて頂いた事のあるホール責任者の人数で言えば3桁に届きますが、前述の考え方に当てはまる方が過半数以上に見えます。
ただ、どの程度そう思っているかは個人差があるようで、時おり私はこんな質問をさせてもらったりもします。
「だったら、出ない高設定の入れ方をしてくれて良いので毎日全6のシマを作って欲しいです。」
そう言っても大体は苦笑いされて終わるので、確実に出ない設定6の入れ方までは分かっていないようです。どちらにしても、ホール責任者がどういう意図でどういう設定を使っているのかは、その本人に聞いてみなければわかりません。汎用的な意見で良いのなら、今は6号機時代で有利区間ランプにより変更が見えてしまう機種も多いですから、リセ関係においては変更が当たり前の時代になりつつあると考えて良いと思います。
続いて、BIG確率だけ悪い全台系狙いについて。上げ狙いでガクったのに全く高設定の挙動じゃないのは何故だろうという疑問から中間設定の使用を疑う気持ちは良く理解できます。しかし、week endさんの通う店が設定2や3等の中間設定を使っていないだろう理由を、採取したデータに見出す事が実は可能だったりします。
そこで、次に挙げる2つの例から、数字の中に見える全台中間設定とメリハリ設定の違いを見て頂きます。
例題に挙げる機種はマイジャグラーの10台シマです。比較的高稼働の店で、設定1でも3000G動き、そこから設定を1つ上げるごとに平均1000Gプラスされる稼働量の店だとしましょう。この店の特日で平均設定を3.0にしようとした場合。
■例①全台設定3
まずは、平均設定3.0で全台設定3のシマの平均実戦値です。
全台設定3なのですから、当然のようにBIG・REG共に設定3の確率になります。続いてはメリハリ設定の場合。
■例②設定6使用
では、同じ平均設定3でも設定6を使った店の場合は?
BIG確率分母は6だけ良くなり、REG確率分母は24も良くなりました。さらにこれを実戦応用で現実的に考えた場合、1BET1ゲームで揃えられない客が多かったり客のヒキが全体的に弱かったりで全台合算の数値が本来の理論値より悪化する場合もあります。
もし、これらの条件を踏まえてBIG・REGの確率分母が20ずつ悪化したとして、それを全台設定3と設定6使用の2つの例に当てはめてみると?
■例①全台設定3
■例②設定6使用
BIG確率だけを見ればどちらの場合でも高設定の匂いをあまり感じませんが、REG確率を見ると設定6使用の場合は特に高設定が混ざっているっぽい数字になっています。同じ平均設定3.0でも、全台中間設定とメリハリ設定の場合では、こんなところに違いが出てくるようです。
シマ単位の全台合算データを採取した事のある方には分かると思いますが、ジャグラーのデータを全台合算してたらBIGは駄目でもREGだけ良いというこのパターンに良く遭遇します。全台合算するとREG確率だけ良く見えてしまう事のある店は、中間設定排除でメリハリ設定の可能性が残る状況証拠になりえる、という事がこの計算から分かります。私自身も、この考え方を使ってジャグの優良店を発掘するケースがあります。
もし、week endさんの通うその店の全台合算データがREGだけ突出する日の多い場合、こうして全台中間設定の可能性を理論的に薄める事は可能です。勿論、これらは全て数字上の話ですし、独自の理論を持ったホール責任者が多いのも事実ですから、これだけで中間設定多用店の可能性を全排除できる訳ではないんですけども。
最後に。どれだけ理論的に状況証拠を揃えても、自分で打って現金投資がかさめば不安になるのは当然です。ヒキに左右されない進退を貫く為には、飽くなき店調査とデータ収集による高設定を追える根拠がモノを言うと個人的には思っています。
以上です。今週で特別編は3週目になりますが、如何だったでしょうか。週1ペースで5000文字以上の重い記事を書いている事もあり、ボリューム的に困る事もしばしばあります。皆様の意見が私の筆を進ませる事も往々にしてあります。「毎回実戦記で良い」・「たまには特別編もアリ」等、ご意見を頂けたら幸いです。
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