大崎一万発が脳を焼かれた「P牙狼月虹ノ旅人」の魅力を語り尽くす!
牙狼がまあスゴいことになっております。全国導入となって2週間、未だ過熱気味とも言える高支持率継続中である。昨日打ちにいった店も、平日の特定日でもないのに、特に回しているわけでもないのに、20台が朝イチからフル稼働。老若男女、日頃はパチスロを打ってそうなお兄さん方も混じってワイワイ盛り上がっていた。今どき、こんな機種ありえん。いやもちろん期待していたし、人気も出るだろうとは思っていたが、ここまでの大フィーバーは完全に予想外だった。
なんてね、かく言う自分も、牙狼にすっかり脳を焼かれてしまった1人である(笑)。出玉スピードや一撃性といったスペック面がことさら強調されがちな台ではあるが、それのみでなく、遊技機(いやギャンブル機と言う方がいいのか)としてのトータル完成度が非常に高いと感じる。出りゃいいんだろ、速けりゃうれしいんだろ、だけの台ではない。だから失速しないんだなぁと打ってみてつくづく感じたところだ。
実際、出玉性能だけを言うなら、牙狼が突出しているわけではない。50%突入81%継続の同様スペックでさらに出玉の多いタロウ2もあった。ラッシュ時の一撃性ならGANTZ極の方が上。速さをウリにする台は今や山ほどある。そんな中で牙狼が抜け出たのは通常時も含めた打感、すなわち「面白いから」「アツいから」という極めてシンプルな理由に他ならないと思う。玉が出たところでつまんない台は人気が出ない(遊技機なのだから当たり前の話ではある)。以下、多分に主観混じりとなるが、僕が「刺さった」理由を挙げさせていただく。
ひとつは通常時の打感。いらん煽りの少なさ、テンポの良さ、デジタル消化効率の高さ。すなわちサクサク感が非常に心地良い。いや変動毎をつぶさに見ていくと、いろんなことをやってはいる。様々なキャラが出てきて何かしてしゃべってステージが変わったり光ったり……しかし、その大半が「当たりそう」には繋がらないし、期待感を持たせようともおそらく考えてない(笑)。本来なら毎回転「当たりそうですよ」を提供するのがパチンコのゲーム性のはずだが、何をやっても1/319でしかないのが現実であって、ならば変に期待を持たせてカロリーを消費させるんではなく、ダメはダメでいいんじゃないか……この割り切りがすがすがしい。実は牙狼シリーズの通常時演出は、「ごちゃごちゃやってるけど結局何なの?」的この系譜であったようには記憶しているが、本作では期待感の低い2Dアニメ系の発展演出をグッと減らしたことで、疲れない上にテンポの良さも際立ったように思う。
さらに「何だって当たる時は当たる」意外性が加わっている。キメとなる待ち演出はしっかりあるが、それを経由しなくても普通に当たるのである。これが相当にデカい。サクサク感は、裏を返せば単調さにも繋がるわけだが、ビックリ当たりをちょいちょい体験できることで退屈ではなくほどよい緊張感を持ちつつ打つことができる。偉大なる海物語を彷彿させるというか、この流れは牙狼だけではなく他社の台でも見られるようになったが(北斗8救世主やタロウ2もコチラに寄せてますね)、やはり「テンポの良さ」と「まさか!?の意外性」は時代の要請なんだと思う。がんばったところで基本スマホ見ながら打つ客ばかりなんだし、コッテリ盛って盛って……だけに終始する演出バランスは、完全に過去のものになった気がしている。
それともうひとつ、これはギャンブル性の高い台に不可欠だと思っているが、イカツさと仰々しさ、怪しさとちょっと怖い世界観。いや筐体も変わってないしこれまでの牙狼全部そうだったじゃんと言われたら返す言葉もないが、改めてゲーム性とのマッチングの良さを感じている。オリャーやったるわ的な、闘争心をかき立てられる世界観と作り込み。しかしそこに、ほのかに香るB級感と現実離れしたバカバカしさ。パチンコにしかない、パチンコでしか表現できない最高峰の価値を提供している……とまで言ったら褒めすぎか(笑)。
魔戒ラッシュ中に関しては……いや、これ以上あれこれ言っても「そんなのわかってるよ!」になってしまうから遠慮しておこう。たった1回転、されど1回転にドラマ性が詰め込まれてますよねぇ。なんつーのかな、ひと言で表すなら「ありがとう!」かな。ようやってくれましたよ。
というわけで、ホールでの支持率そして自分自身の打感と出玉体験に照らしても、現状文句など一切申し上げられない牙狼月虹。回してる店が少ない???うん、それは現実としてあるけど、それでも納得して打てる人だけ打てばいい(※しかし無理はせず)。そしてホール様にはたくさん稼いでもらって、その分を他機種やパチスロの出玉に回してくれたりしたら牙狼を打たない人も納得なのかなと。養分であることを誇れる台の登場を、本当に嬉しく思う。
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