大崎一万発「諸悪の根源は6号機」沖ドキ非撤去問題や遊タイム機が回らない原因を解説 (1/3)
大崎一万発
元パチンコ必勝ガイド編集長。2003年に同社を退社してフリーへ。 編集部在籍時から数多くのパチンコ・パチスロ番組に出演しており、現在に至るまで常に業界の最前線で活躍中。パチンコへの愛情から、ホール/メーカーへの歯に衣着せぬ発言でも有名。- https://twitter.com/manpatsu
- 「まんぱつ」YouTubeチャンネル
- https://www.youtube.com/channel/UCIDTrHUN7i2_jqp-88wjufA
- パチンコ崩壊論
- https://www.amazon.co.jp/dp/4594087531
「エキスパート」大崎一万発編、第2回です。
「パチンコ崩壊論」が絶賛発売中の大崎さんに、業界で起きた様々なニュースの真相をお聞きするロングインタビュー。
今回は「旧規則機撤去問題」「6号機&遊タイム」などパチンコ・パチスロ機に関する話題をぶった切っていただきました!
旧規則機撤去問題は6号機不人気のせい!?
ここからはパチンコ・パチスロについてお伺いします。
事前アンケートの業界3大ニュースでは「旧規則機撤去問題」を挙げていただき、YouTube「まんぱつ」チャンネルでもこの話題でお話しされていました。
沖ドキが稼働しているホールもまだあるようですし、まだまだ解決が見えないですね。
この問題を突き詰めたときに出てくるのが「旧規則機の非撤去は違法ではない」というところですね。
「警察が決めた延長期限」と「21世紀会が決めた設置期限」が噛み合っていない点が混乱を生んでいますね。
「警察が『1年間置いていい』って言ってるのに何が悪いんだ!」というのが旧規則機を残してるホールの言い分なんですけど、そもそも延長どうこうに関係なく21世紀会がその期限で撤去すると警察に伝えている以上はそれに従うのが当たり前なんですよ。
自分に都合の良い解釈の仕方は良くないと思いますね。
「決まり」を守っていれば「約束」は破っても良いのかという話ですね。
そういうことです。結局「約束」を守らず「決まり」さえ守ればいいでしょという考えが自分たちの自由を無くしていくことになるじゃないですか。
学校の校則みたいなもので「校則に書いてないなら何やってもいいや」とすると、自由だったことも全部ダメになりますよって話ですよね。
この約束を守るか守らないかで今後の6.1号機以降の規制に影響は出るものですか?
そこに関しては危惧しているところです。
ただ、これまではほぼ90%以上のホールさんが従ってきているんですよ。その点について「行政側は概ね従っていると見てくれるんじゃないか」という風に識者の方から伺っているので、悪い影響は無いと思うんですよね。
でも、それだと「撤去しなかったヤツが得してるだけじゃん!」ってなるんですよ(笑)
自粛期間中、「開けた者勝ち」になってしまったのと同じことですね。
かといって、お客さんに「そんなホールに打ちに行くな」とは言えないワケですからね。僕だって近所のホールに旧基準機が置いてあったら打ちに行ってるかもしれないし(笑)
だから、本当に難しい問題です。
解決策はなかなか見つかりそうにないですね。
例えば新台価格を100万円くらいにして、設置期限を守っているホールは50万円値引きするとかできないかと思うんですけど、そんなことするとやった方が商習慣上で叩かれますからね。
だから、なかなか落としどころが見えてこないです。
そうなると、撤去期限の11月末まで引きずることになりそうですね。
ちなみにこの問題には6号機も関わっているんですよね。パチンコは韋駄天のように今後も主力になる機械がたくさん出てきていますが、パチスロは6号機が話にならない状況じゃないですか。
3大ニュースでも「6号機不人気」を挙げていただきました。
6号機がお話にならないから沖ドキをしつこく残す店が出てくるんですよ。
6号機が出玉をバンバン出して、お客さんが喜んで店も利益が取れるようになれば、こんなことにはならず旧規則機もスムーズに撤去されていくハズなんですよね。
リゼロブーム以降でメイン機として残っている6号機といえば絆2くらいですからね。
そうなんです。それ以外に残ってないんですよね。
ジャグラーも6号機になるとやっぱりポテンシャルが落ちてますから。
今後、6号機がどれくらい盛り返すかでこの先のホールの運命が決まると思っています。
現在6号機が根付かない理由としてはどう見ていますか?
だって、面白くないじゃないですか(笑)
政宗3なんて出る時は本当に面白いんですけど、吸い込みが超絶えげつないですよね。10万円吸い込むくせに出玉にリミッターがあるなんて「やってられるか!」って話なので、2400枚規制撤廃の動きがこの先起きてくれないとやっぱりシャレにならないですよね。
くりさんがインタビューで「6号機は解析を全部出さないところがイヤだ」と仰っていました。
あ~、なるほどね。でも、今はその辺もnoteとかにバリバリ上がるようになりましたからね。
そこまで調べるか調べないかでユーザー間の情報格差は生まれるかもしれないですけど、解析に関してはそれほど問題ではないと思います。
ただ、攻略メディアに30年関わっている人間がこういうことを言っちゃいけないんでしょうけど、パチスロユーザーは賢くなりすぎなんですよ。
ネットが打ち手の平均レベルを上げてしまいましたね。
イトシンさんいわく、打ち手が育ってホールが勝てなくなった理由の大元2名がこの写真に写っているそうですパチンコと違ってパチスロは全部数字で割り切れるので、期待値が全部出ちゃうんですよ。
そんな状態で打たれちゃったらホールは商売にならないですよね。
低設定と見切られたら即通路になりますからね。
「面白そうだから、低設定でも一発に期待して…」という射幸性が残っていればまだ打てるんですよ。凱旋なんかはそうやって人気が出ましたから。
だから、やっぱり「青天井で間違って5000枚出るような機械」が復活しないとキツイでしょうね。
そんな苦境の続く6号機の注目機種として挙げていただいたのが「北斗の拳 宿命」と「アイムジャグラーEX-TP」です。
まだ5号機ジャグラーが動いている状態なので、6号機アイムもパッとしてないんですけど、5号機がなくなった頃にはちゃんと支持率が上がってくると思います。
これからはAタイプが強くなっていくでしょうね。
Aタイプは6号機になっても5号機と同じ感じで打てますからね。
Aタイプだとホールも利益を取りすぎず、「お爺ちゃんお婆ちゃん」と「目押ししたりブドウ数えるような上手い人」を両立できるじゃないですか。
そういう機械をメインにするしかないかなと思います。AT機は今の射幸性じゃちょっと厳しいですね。
有利区間のゲーム数が増えるという話は出てるみたいですけどね。
1500Gから3000Gになるという話ですね。
そこで出玉の筋書きが倍になるワケだから、「楽しみながら何となく2000枚出る」というようなことができれば遊技性がもう少し改善されていくんじゃないかと思います。
でも、やっぱり2400枚のリミッターという心理的なマイナスはデカいですよね。
2000枚超えることなんて滅多に無いんですけど「上限がある」というだけで何となく打たない人が山ほどいますからね。僕なんかもその典型なんですけど。
2400枚上限撤廃の動きは現状どんな感じなんでしょうか?
動きはあると思いますよ。これが最大のネックであることは業界の皆さんも超絶認識されていますからね。
だから、当然動かれていると思うんですけど「どういう形で実現するのか」「いつ実現するのか」に関してはちっともわからない状態です。
「今年中にメダルレス機が出てくるかもしれない」とも言われていますが、素人考えではそのメダルレス機の普及のためという名目で撤廃の動きが出るんじゃないかと思っています。ただ、そんなに都合良く進むのかという話ですね。
そういった動きは6.2号機以降の変化なのか、それとも基準も変わって7号機へと進んでいくのでしょうか
7号機はまだまだ先ですね。6号機が始まったのも2018年じゃないですか。
そんな2~3年で変わるワケないから7号機が出てくるのはずっと先で、6.〇号機みたいな形で内規として変わっていくと思います。
2400枚も内規ですから、取っ払おうと思えば取っ払えるので、最終的には外れる方向で動いていくでしょうね。
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