大崎一万発「パチンコ業界はコロナ禍で崩壊しても滅亡はしない」新著「パチンコ崩壊論」の話を聞いてみた! (3/3)
コロナ禍でライターは何を発信すべき?
ライターや演者さんにとっても厳しい1年になりましたねパチンコに対するバッシングが強くなっていた頃、木曽崇さんがTwitterで「パチンコがこんなに叩かれているのにライターは何をしているんだ」と仰っていましたが、これはライター自身が「集客のアイコン」になっているから声を挙げにくかったんでしょうか?
ライターさん、演者さんというのは「パチンコの楽しさを伝える」ということはやっているんですけど、表面的に「面白いよ」「勝てるよ」という表現に終始しているんですね。そこから逸脱しない立場なら別にそれでも構わないんですよ。
ただ、広告宣伝の一端を担っている以上は彼らも業界人なワケですから、業界が抱える諸問題とかを理解した上で何かしなきゃいけないんですけど、皆さんまだそこまで踏み込んでいないので「何かの意見を表明する」ということが難しいんですよね。
何より「叩かれるかもしれない」という恐怖感もすごく大きいですから。
発信することのリスクが大きくなりますね。
ただ、その点を踏まえてももう少し業界のことを勉強した方がいいと思いますね。皆さん安からぬお金をもらっていて「ワシより遥かに稼いどるのに何で何も言わないのか」とは思ったりしましたよ(笑)
僕自身はホールさんやメーカーの方とコンタクトを取りながら「業界全体がどうしていくべきか」という価値観を常に更新していくことをコロナ禍の中でもやっていましたから。
「何かを言うと叩かれそう」とか、所属先から「うかつなことは言わないように」と言われている立場もわかるんですけど、業界の世話になっていて、ユーザーが不安になっていることも間違いないんだから、その人たちを安心させるために何かを発信する責任はあるんじゃないかとは思いましたね。
ある意味一番エンドユーザーに近い人たちですからね。
そういうことですよね。
だから、今回のコロナ禍をきっかけにそういう点に目を向けてくれる人が出てくるかと期待したんですけど、結局緊急事態宣言が明けたらメディア自体が元に戻ってみんな「来店イエーイ!」みたいになってますよね(笑)
せっかくなら良いことを伝えていきたい
少し話が変わりますが、全国のホールが休業したときの休業率が全国で98.7%までいったそうですね。
最高時はそれくらいになりましたね。
これはある意味、前作「滅亡論」のテーマでもあった「業界全体が1つの方向へ向かう」現象かなと思ったのですがどうでしょうか?
それは間違いないですね。
開き直って開けてる店もあったんですけど「最低限ここまではやろうよ」というコンプライアンス的なところは共有できたのかなと思いました。
ただ、この閉めなかった1%は次同じことが起きても閉めないでしょうね。どんな産業でも必ずはねっ返りはいますから。
強制力がない中ではどの業界でも難しいでしょうね。
ただ、それでも開けた店には業界としてなんらかのペナルティを与えないと「開けたもん勝ち」になってしまいますよね。これは今沖ドキを使ってる店にも言えることだと思います。
まあ、こんな風にグレーから真っ白になりきれないのがパチンコ業界の一面ではあるんですけどね。
それでも99%近くのお店が休業で統一できた業界なんてないですからね。
そうなんですよ!
エンドユーザーや僕らも自分自身を「パチンカス」といったり自虐的に悪い面をあげつらうところがあるんですけど、「社会問題に一丸となって協力できる業界である」ということは強く発信していかないといけないですよね。
だから、僕自身も最近はSNSで否定的なことを言わずに良いことを伝えていくようにしているんですよ。せっかくなら良いことを伝えていきたいなと思いますね。
「エキスパート」大崎一万発編 第1回でした!
世界中を覆ったコロナの脅威にパチンコ業界も大きなダメージを受けました。しかし、ポジティブな変化も起きているようで、これが「玉虫色の文化」の持ち味なのかもしれないですね。
「パチンコ崩壊論」では「コロナ禍がもたらしたもの」に関してより深く踏み込む内容になっていますので、このインタビューで興味を持たれた方は是非一度手にとっていただけたらと思います!
次回のテーマは「パチンコ・パチスロ」です。旧規則機撤去問題や6号機の規制緩和、遊タイムの影響など気になる内容を全て大崎さんに答えていただきました!
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