ガリぞうが軍団に連れ去られ、攻略法会社に囲まれた過去の修羅場を振り返る【収支日記#20】 (2/2)

ガリぞうが軍団に連れ去られ、攻略法会社に囲まれた過去の修羅場を振り返る【収支日記#20】 eyecatch-image

苦労話編

 

私の収支日記を読み、「好きなパチスロを毎日打って生活している」という良い一面ばかりを感じる方も多いと思います。しかし実際には、楽な事よりも不自由な側面の方が大きいですし、パチスロで生活しているおかげで苦労した事も多々あります。完全に自業自得だと割り切ってはいますが、良い一面ばかり見られると要らぬ誤解を生みそうなので、デメリットについてもこの場で言及しておきます。

 

 

①職業欄

 

パチスロ生活者は職業欄を記載する際に手が止まりがちです。この生活を始めた当初は、パチンコ屋の会員証を作る際に職業欄を丸で囲む時も、罪悪感で逡巡しつつ「自営業」の欄に丸を付けていた記憶があります。

 

当然クレジットカードも持てません。今はパチスロライター業があるので審査も通りますが、20年前は何度も審査に落ちてクレカを持つ事自体諦めました。ただ、日常生活と違い稼働は当然ながらキャッシュレスと無縁なので、一昨年に現金一括で購入した愛車のサザン号しかり、現金主義の生活に慣れきってしまってますけども。

 

職業記載で特に困る顕著な例は引っ越しでしょう。職業欄に「パチスロ生活」と正直に書いても審査など通るハズもありません。知人達に聞くと、何かしら日雇いの仕事をしてその職業を書くパターンが多いようです。

 

そもそも私のパチスロライター業も、入り口はこの問題を解決する為だけのモノでした。「たまに来る執筆依頼を受けていれば職業欄にライターと書けるから」という理由だけでライター業を始めました。今でこそ責任感が芽生え色々なお仕事にも真剣に取り組んでいますが、当時はパチスロの勝ち方を伝えたい欲求を自作のホームページだけでも賄えていましたから、あくまでライター業は職業欄の名目を得る為だけの片手間だった覚えがあります。

 

完全に自業自得ながら、職業欄に書く文言が無い劣等感はパチスロ生活者に共感してもらえるハズです。

 

 

②親

 

円滑な関係を築くには、実親や恋人の両親に何かしら違う仕事を名乗らざるをえません。この生活を始めてから最初の5年ほどは「車で移動して日銭を得ている」とだけ伝えていたら、我が両親は「言いにくい職業ならアダルトビデオ宅配員なのでは」と勝手に誤解してくれていたようです。

 

親になった事がわからないので解釈が間違っているかもしれませんが、親とはいつまでも子供の事が心配なようで。今でこそ理解されていますが、カミングアウト以降も数年前までは「いつか働いてくれたら」と思われていたようです。

 

当時は実父・実母よりも義父・義母にバレる事の方が怖かったです。嫁の事はホームページ時代から「嫁」と記載していましたが、当時は義父・義母に稼働生活を内緒にしていましたし、籍も入っていなかったので正式には嫁じゃありませんでした。当時から嫁は両親に私の稼業を伝えていたようですが、当然ながら理解もされなかったようです。義両親に認められ結婚したきっかけは、漫画の単行本が発売された時でした。「パチスロ生活だけじゃなく、原作者として本を発売するまでに至りましたので娘さんを僕にください」と言ったかどうかは定かじゃありませんが、おかげで我々夫婦の結婚記念日は「プロスロ-パチスロで勝つ為の王道(竹書房)」第1巻発売日の3月17日です。気になる方は第1巻の最終ページの日付を確認してみてください。

 

今はどちらの両親からも理解されていますし、「ストレスを抱えるくらいなら稼働に寄せた生活でも良いのでは」とまで言ってくれますが、こんな自分でごめんなさいという罪悪感は残っています。ただ1つ言えるのは、稼働収入を納税しライターとして勤労の義務も果たし、どんなに綺麗事を並べようとも「この稼業は親に言いにくい」という感覚こそが正常だと思っています。

 

 

③自尊心

 

「パチスロで勝てている」という事以外に自信を持てないので、何かにつけ自尊心を失いがちです。特に負けが込んだり期待値を積めない期間が長引いた時は落ち込みます。

 

同窓会で友人達の会社の話を聞く度に「自分はこんな生活をしていて良いのだろうか」と感じる方も多いんじゃないでしょうか。開店前の並び中、出社の為に道行く人々から見られる度に自分が情けなくなったりする人もいるんじゃないでしょうか。

 

パチスロで生活していると、SNS等で物申したくなる事も多々あります。パチスロ生活者の間では、自分のスタイル以外の勝ち方を揶揄する発言も良く耳にするでしょう。

昔は私もそうでした。

何だったら、ほぼ稼働しかしていなかった8月もその片鱗が見えていました。

 

稼働ばかりしていると「自らは正しいのだ」と自我を確立しにくく自尊心も保てないから、自らを鼓舞する為に何かしら言いたくなるのだと今では認識しています。

 

以上です。

現役のパチスロ生活者の方々は、共感されたり耳が痛かったりしたハズです。それこそ4号機時代は見返りが大きかったので今週挙げたリスクも織り込み済みで生きられましたが、そのメリットも失われた今は本当にお勧めしません。私のような者が発信する情報を武器に、会社帰りや仕事が休みの日にお小遣いを稼ぐ程度でお付き合いしていくスタイルが本来あるべきパチスロとの接し方だと思います。

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  • 1:2020-11-02 09:04:03千葉のひでまる と申しまする。 完全なるパチスロ生活者ではありませんが、メインの仕事が休みの日は昼前から閉店近くまでパチスロを打っています。 四号機時代は機種特性とパチスロの勝ち方を優先した立ち回りをしていれば容易に勝てていました。五号機時代に入ってからはどんなに機種特性を把握していても選ぶ店が悪かったらどうにもならず、自分の立ち回りと合った店に出会えるまでは散々たる結果でした。それでも約10年は色々な店を渡り歩いたもんです。千葉在住だけども電車で小一時間移動して向かう店も数件ありました。訪れる地域性なのか客層の悪い店もありましたし、嫌がらせ(台皿にジュースを入れられる等)してくる輩が居たりしました。目立たない行動に共感する部分は大きいですし大事な事だと思います。私はマイジャグをメインに打っていますのでガリぞうさんの動画やコラムは物凄く参考になりますし、Aタイプをメインで立ち回るスタイルが似ているのもガリぞうさんに興味を持つ理由なのかもしれません。来月から6号機のジャグラーがホールに導入されるようですので、実戦での向き合い方を感覚を混じえて発信して頂ければ嬉しく思います。 コロナ禍で動画収録やコラム執筆は大変だと思いますが、お体を第一に大切にしてください。

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