緊急事態宣言解除で今すぐ全部元通り!…とはいかないみたい!?「出すのか、出さないのか」ホールも打ち手も探り探りの再開か!?
緊急事態宣言が解除され、各地でパチンコ店の営業再開が進んでいる。まだまだ完全終息ではないものの、ようやく光が見えてきた、そんな安堵の気持ちでいっぱいである。お店さんには最大限の感染拡大防止対策の実施と、そして我々プレイヤーはエチケットとマナーを遵守して、この先もパチンコが安心して遊べる遊技あり続けられるよう双方で心がけていきたいものである。
さて、先日僕も約2ヶ月ぶりのパチンコを楽しんだのだが、いざ日常が戻ってくると、やはり気になってくるのは「勝ち負け」の話である。数日前まで、何でもいいからパチンコが存続できますように、などと願うような気持ちでニュースを追っていたのが、ハンドルを握った瞬間、気になるのは釘、回転率、お客さんの入り……サイフに関わる直接的な疑念に支配されてしまう。仕方のないサガとは言え、かくもパチンコ打ちとは身勝手な生き物なのだ。
ぶっちゃけ申し上げれば、現状「玉を出そう」と前向きなパチンコ店は全国的に皆無だと言っていい。9千軒のパチンコ店が、数週間〜長いところでは2ヶ月も休業せざるを得ない事態など経験もなければ想定もしていない。現金収入が途絶えた間も、人件費や家賃、遊技機代金の支払いその他は待ってくれない。閉店廃業となる店は多くないにしても(それでもNHKの報道によれば全国で85店舗が閉店した)、全国すべての店が事業計画の見直しを迫られる非常に厳しい状況にある。また、感染に不安を抱く年配客の足は遠のくし、仕事を失って遊べなくなる人もいる。ホール内禁煙の影響も表れてくるだろうし、当面は集客目的の宣伝広告・イベントも自粛である。いやそれ以前に、「習慣」としてのパチンコが途切れたお客さんが、以前のように戻ってくる保証もないのである。あなたが社長だったら? ドカーンと出して再開を告げる花火を打ち上げる、なんて気にはとてもなれないのではないか。
というわけで、探り探りの営業が続く間は、打ち手としても探り探りの遊技とならざるを得ないわけだが、留意すべきポイントは2つ。まずは、これまで以上に「店選び」の重要性が増す。出す(出せる)、出さない(出せない)の二極化が加速する。体力的なこともそうだが、この先も業としてパチンコ店を続けていくのか撤退するのか、根本的な経営判断も出玉に影響するだろう。苦しいながらもなんとか集客努力を続けて……という前向きな店なら救いはある。しかし、ブン投げてしまおうと集金に走る店には行くだけ無駄である。新台入替やイベント頻度が低下する、サービスや清掃が雑になる、スタッフの数が減る、コロナ対策がおざなりにされている等々、粗が目につくようになったら危険信号だ。頑張る店は、これまでより以上に接客サービスに力を入れて、安心感を打ち出してくるはずだ。な〜んか違和感、嫌な感じ……。釘調整や出玉状況のみならず、空気感の変化を敏感に読み取って、早めの危機回避が肝要である。
そして、その店がどこに力を入れて出玉感をアピールしてくるか掴むことである。パチンコの海シリーズや北斗無双、パチスロならジャグやハナハナ等の定番メイン機種を大事にしていく店。逆に、遊タイム機や、新台を強化して新規獲得の攻めに出る店もあるだろう。メリハリだったのが6ではなく4を使うようになるかもしれない。アケシメを減らしていつでも安心して遊べる店を目指すかもしれない。低貸に力を入れる場合もあるかもしれない。最初は頑張ってみたけどヘタレる店、特日以外はボッタクリと化す店もあるだろう。
一概に言えない、一般化できないのが難しいところであるが、「これまで通りの攻め方」が通用しなくなることだけは間違いない。しかも、全体的な出玉状況が良くなることは期待薄なのだ。店の注力ポイントを掴み、濃いところをしっかり狙っていく必要がある。総合的なパチンコ偏差値の高さが問われるようになるだろう。
面倒くさい? そうだよね、パチンコぐらいなんも考えずにボーッと打ってたい人が大半だと思う。「負けるもの」という割り切りさえあれば、適当に行って適当に好きな台で遊ぶのが苦しいお店さんからしてもありがたいことだと思う。しかし、それではこれまで以上に負けが込む危険性が高い状況なのである。負けすぎは誰も得しない。業界としてもそういう人が増えることを決して望んではいない。完全な日常が戻るその日まで(戻る日があるのか、という問題はさておき)、慎重な打ち方を心がける、その中から、これまで気がつかなかった新しい楽しみ方を探していこう。そして、申し訳ないけれど、この危機を乗り越えられない店が淘汰され、パチンコ店全体の還元・サービス水準のアップが成し遂げられることを夢見ながら「つないで」行きたい。雨降って地固まる、となりますことを。
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