9月は6号機の合同展示会!そして二階幹事長の去就に注目!?【POKKA吉田の業界人コラム#3】
9月の注目点
先月のここのコラムで8月は遊技する時間を増やしたいとした私だが、結局のところ、ほとんど遊技する時間がなかった。特にハーデスは、そろそろ経過措置終了による設置のタイムリミットが近づいているので、一回、凄い差枚数を出してみたいと思っている。(凱旋に比べてハーデスは私はさほどたくさんは遊技していない)
今月の一番の業界動向はおそらくパチスロサミットだろう。東京はベルサール秋葉原において9月28日(土)の一日開催だ。テーマは「6号機を楽しもう!」であり、昨年、開催が残念ながら流れてしまった6号機の合同展示会がメインで、その他多くのイベントが開催される。私も業界紙シークエンスの編集長を兼務しているため同日、現場にはいることになっている。ご来場される方は楽しんでください。
さて、6号機の合同展示会を開催するということは、各メーカーが6号機の「まだ市場に出ていない」であろう新機種を展示・発表するということになる。こういう合同展示会は、業界バブルが全盛だった時期の一つである、20世紀の終わりから21世紀初めにおいて、かなり大規模なものを2回ほど開催してきた。
当時まで、規模を問わなければいろんな合同展示会はあったが、その多くは「ホール営業者向け」であった。当時の業界の常識としてはそれはとても一般的だったのだが、私はそういった合同展示会に一緒に何度か行った大阪のホールオーナーから面白いことを言われたことを思い出す。
「ゲームの展示会だったら、人気になるゲームが展示会に行くだけである程度わかるんだけど遊技機のはそれが難しい」
このオーナーさんは今でも仲がとてもよく、実は9月も大阪で一緒にゴルフに行く予定があるのだが、このオーナーさんはゲームセンターも経営していた人だからゲーム業界の人でもある。で、ゲーム業界の合同展示会だと客の支持がすぐにわかるというのはどういうことかと聞いたら「一般のゲームファンをメインにして集客しているから」と返ってきた。
ゲーム機は、風営法の規制もあって、換金目的の賞品交換などはない。プレイそのものが面白いか面白くないかは、ある程度、その場でそのゲームを客にやらせればすぐに伝わるのだ。ゲームの合同展示会の場合、人気沸騰となる確率の高いゲームのブースは、ものすごい長蛇の列になるそうである。
今、いろんな合同展示会や合同イベントがある。その多くはファン向けを強く意識した、ファンがターゲットになっているイベントだ。今回のパチスロサミットも同様である。だから、その場の来場者の反応は、そのまま各遊技機メーカーに直に反映されやすい。
日工組、日電協、回胴遊商といったメーカーや販社の業界団体が実施するイベントだから、平たく言えば、業界のパチスロ職域の重鎮たちが勢ぞろいするイベントでもある。何かしらの「この新機種すげえ!」みたいな反応があれば、それらはいずれ各メーカーに反映されやすくなるというもの。ただし、ゲームとは違いホール営業の客は「換金可能な賞品獲得が目的」なので、何の差枚数に応じた賞品提供がないイベントで精確には判明しないかもしれないことはあるが(詳細は聞いてないがイベント内でのプレゼント等はあるかと思う)。
次に注目されるのは、やはり新機種の適合状況となるだろう。特にパチスロについては、先月も触れたがおよそ年末までの大型撤去が控えている。それら約6年間ほど設置していた主力機が撤去されて、代替に入替する6号機がいかほどのものか、これはホールも客も気になるところだ。ホールそのものはすべてを入替するとは限らないが(廃業もあるし、ベニヤ島もあるかもしれない)、相当数の台数が入替されることになるのは間違いない。多くの客が強く支持する人気機種が、9月、10月と次々に適合していくかどうかは、全国のホールにおいて、単純に死活問題となる。
もちろん客にとっても楽しめる機種がたくさん出てくるかどうか、というのは重要だろう。型式試験の改善が見込まれ始めているのは事実だ、ということを言えるようにはなってきているので、最終的にはぱちんこパチスロともに、改正規則機の大ヒット機登場の可能性はかなり高くなってきているということは言える。
ただ、それは全ての経過措置が終了する一年半後を想定した場合であって、およそ年末までの大型撤去は喫緊の課題。こちらにタイムスケジュール的に大ヒット機がたくさん出てくる可能性が高まったということが言えるような状況にはなっていない。すぐにでも大ヒット機が4つ5つ登場するようだと、かなり状況は変わってくるが。
他にも注目ポイントはいくつかある。9月は内閣改造となる予定なので、たとえば国家公安委員長が誰になるかどうか。また、自民党内では業界の陳情を広く受け入れて来てくれている志帥会(二階派)のトップである二階幹事長の去就も気になる。党役員人事があるかどうかは知らないが、幹事長留任となるのかどうかも業界関係者にとっては注目だ。
この辺は今月の業界の話のオンエア時にでもお話したい。
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