伊藤真一がハマリにハマったゴルフや好きなものについて色々聞いてみた (3/4)
みんなが夢中になったリングの世界
色々あったあの団体を語ります続いて好きな団体がUWFと。これは前田日明さんが参加していたプロレス団体ですか?
そうですね。
ずっとご覧になってたんですか?
プロレスはよくテレビで見ていましたが、第二次UWFからはVHSのビデオを借りて見てましたね。僕の世代だとゴングとか週プロを読んでる人が多かったんですけど、僕はそんなに読まなかったんですよ。
だけどプロレス系のインタビュー本、対談本とかは大好きで書籍はよく読んでいました。初代タイガーマスクである佐山聡が書いた「ケーフェイ」を読んだときは衝撃的だったなぁ。僕が高校とか大学くらいの頃に第二次UWFができて、「これがホンモノじゃん!」ってハマりました。
そうやって観続けていったり読み続けていくことでいろいろと知ることも増えるわけですけど、やっぱりUWFがあったからその後の格闘技ブームがあるのだと思います。それこそ、溯ればアントニオ猪木が新日本プロレスで格闘技路線を始めたからだし、それを始めたのはジャイアント馬場という存在があったからこそだと思います。
色んな意味で話題でしたよね。
今ではそんなこともないのでしょうが、自分が若かった頃ってプロレスはガチンコなのか脚本なのかという論争って結構あって、そういう白黒ハッキリした二元論ってわかりやすいですけど、なんでもガチなら面白いかというとそうでもなかったりするじゃないですか。
結局、突き詰めていくとガチかガチじゃないかって本人にしかわからないことだし、ガチじゃなかったとしても観ている側が全員ガチだと思えたらそれってもうガチじゃないですか。こういうことを考え出すとガチって何なんだってことになるのですけど、このグラデーションというか曖昧さの部分ってパチンコ・パチスロにも通じると思うんですよ。
そもそも法的には技術介入性のある遊技なんだけど参加している人の大半はギャンブルだと思っていて、でもその中の一部にはその遊技性ゆえに仕事だと思って参加するプロと呼ばれる人達もいる。全員本気で勝ちたいと思って参加しているからガチなのに…。
みたいなことを考えさせられるようになった原点が僕の中ではUWFで、色々と学ばせてもらったなって思います。
ちなみに、やっぱり黒のショートタイツはアガりますか?
アガりますね。
鍛えあげられた体にショートタイツは最高の組み合わせですねUWFから派生した団体も多かったですが、そちらも追われてたんですか?
そうですね。僕はどちらかと言うと前田派だったのでリングスが大好きでした。当時はまだVHSだったので、ビデオが出るたびにレンタルして見てましたね。
僕も同じです。ヴォルク・ハンとかすごかったです。
今見たってすごいですよね。ショーとしても、技術レベルとしても相当すごいんだろうと思います。リングスがなかったらノゲイラとかだっていないですからね。
漫画、アニメは銀河英雄伝説がお好きだそうですね。
※銀河英雄伝説:遠未来の銀河系を舞台に、数多くの英雄たちによる攻防と権謀術数を、ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーの2人を軸に描くスペースオペラ。
僕はアニメから入りました。
石黒版と言われるあのとても長い作品ですね。
そうです。100数十話のやつですね。
初期の頃から何期にもわたってTSUTAYAでレンタルしてて、「まだ出ねぇのかよ」と思いながら見てました。2周くらいはしてる気がしますね。
僕もちょうど3周終わったところです。
銀英伝は名作ですよね。それこそプロレスじゃないですけど、何が正義で何が正義じゃないかっていうのがあそこに凝縮されてると思うし、答えは出ないけど考えることには意味があると思うし。
ヤン・ウェンリーは好きだけど、彼による自由惑星同盟ってクソだなとか、やっぱり帝国の方ができた将軍がいるんだから良くない?とか色々あるわけじゃないですか。
やっぱりあれは奥が深いですね。
たしかにイデオロギー闘争的な部分がプロレスと似てますよね。ちなみにどちらサイドで見てましたか?
ん~。難しいところですが、自分は帝国寄りでしたかね。僕はやっぱり腐敗した民主主義はどうしようもないと思うので。
というか、あの作品はイデオロギーの対立でもあるわけですけど、各組織の中での各人の政治闘争でもあるわけじゃないですか。だから観る側としてはそれぞれの体制への共感もあるかもしれないけど、どのキャラクターに共感していくかって部分も大きいです。
自由惑星同盟は本当に腐っているけど、それでも一個人の能力に依存しすぎる帝国主義の方が長い目で見たときにより危ういという信念の元、ヤン・ウェンリーは戦っていくじゃないですか。もう、ヤンが政治にも介入しろよって思うわけですけど、介入していかないところがヤンなんだよなぁ。
そうですね。仕事でむしゃくしゃした時に見るとヤン・ウェンリーの気持ちがすごくわかったりします。
あ~!まさにそうですね!
でもやっぱりローエングラム王朝というのはよくできてますね。
そうなんですよね。でも彼が出てくるまではもう腐りまくってたわけですから、結局何が良いのかはわからん。
今リニューアルされてますよね。
してますね。
フォーク役の古谷徹がリニューアル版でフレーゲル役をやってるそうで、2大嫌われ役を担当することになって、ちょっとしたニュースになってました(笑)
なるほどね(笑)。このキャラはこういう声だというイメージが染みついていたりしますからね。しかも皆さん特徴的だったりするので、リニューアル版はちょっと馴染めないですね。
有名な声優さんが勢ぞろいでしたもんね。
いやすごいじゃないですか!僕はあれで声優さんを覚えましたし、他で耳にすると「あ!あの声優さんだ」ってやっぱり思っちゃいますもんね。
久しぶりに見たアニメの声が変わっていて驚くことありますよね他に攻殻機動隊も挙げられてますね。
あれはまず作者の士郎正宗がすごいです。攻殻機動隊っていう漫画自体は知らなかったんですけど、多分すごい昔に描いてるのに、今現実にそうなってて未来を予見してるんです。
それを最初に映像化したのは押井守さんですけど、その後TVアニメ版になって神山さんとかの作るクオリティーを見ると、めちゃくちゃよくできてるなと思います。面白いです。
そのハズレのなさはやっぱりプロダクションI.Gですよね。
※プロダクションI.G:日本のアニメ制作会社。攻殻機動隊を始め、進撃の巨人、ハイキュー!!など多くの人気作品を手掛けている。
そうですね。
攻殻機動隊もたまに見返したくなりますよね。
はい。めちゃくちゃ面白いです!
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