8月の高稼働店は大がかりな仕掛けがある〜第50回未来研究会
遊技産業未来研究所は8月26日、第50回未来研究会を開催した。新型コロナウイルスの感染者数が都内を中心に増加していることから、今回もZoomを使ったオンラインセミナー方式で開催し、ホール関係者ら約90名が受講した。
第一部では遊技産業未来研究所の島田雄一郎副社長が、7月、8月の営業状況について分析。コロナ禍から徐々に稼働も戻りつつあるとしながらも、前年同月比ではまだ6%程度落ち込んでいると指摘した。その中で8月に高稼働をあげている店舗の特徴として、①実績のある店舗、②大がかりな仕掛け、③喫煙対策、の3点を挙げた。特に②については「動いている店舗が少ない分、動けば反応する。休憩室を変えた程度ではなく、大がかりな仕掛けがよい」などと提案した。
第二部では、PRCの中田藤生代表取締役が、『店舗提供価値とユーザーニーズとのギャップに関する考察』と題して講演。ユーザーは常に勝ちを求めているとし、どれだけ勝つ経験を学習させ、リピーターになってもらうかが鍵になると強調した。コロナ禍で業績が悪化していることから、安易に利益率を上げるようなことがあれば、さらなるユーザーの離反につながると指摘した。
第三部はゲスト講師として、セキュリティ会社のジーティネットの吉田直也次長が、撤去期限が延長された旧規則機のゴト被害を振り返った。中でも設置台数が多い旧規則機の機種をピックアップ。パチンコでは糸付き玉ゴトや釘曲げゴト、磁石ゴト、どつきなどのアナログな不正手口に注意を呼び掛け、パチスロでは不正ソケットや不正主基板、不正回胴装置基板などが取り付けられていないか、改めて確認するよう注意を促した。
第四部では、遊技産業未来研究所の中野忠文社長が講演。コロナ禍と稼働の相関として、6月、7月の東京都の検査数、陽性率の推移と稼働を比較し、「感染者の増加が少なからず稼働に影響していると考えられる」と指摘。その上で、「コロナ対策の手を緩めず、安心できる環境を提供すべき」と助言した。その他、9月納品の注目機種『Pぱちんこ仮面ライダー轟音』の営業シミュレーションを紹介した。
なお、次回の未来研究会は9月24日(木)を予定している。
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(提供:月刊グリーンべると)
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