鬼DイッチーのAV監督繁盛記!キーワードは「ガチナンパ」「童貞からの手紙」「加藤鷹」 (2/4)
大人のおもちゃを100本拭いた翌日に生放送デビュー
満を持して、アダルトのお話に入ります続いては、ターニングポイントでもあった「アダルトの仕事に飛び込んだこと」ということで。
最初に専門学校からバイトとして入ったのがNHKだったんで、アダルトとは真逆だったんですよね。
たしかNHK技研でしたか?
そう、NHK技研でした。
僕は専門学校時代、映像フェスティバルみたいなのが色々あって、そこでまあまあ入賞してたんで、エリート的な感じでスカウトされたんですよ。
大物新人として。
そうやって入ってやってたんですけど「カノープス」っていう編集の機械を使って高校生の映像教材を作る、っていう仕事をしていたんですけど、まあ~クソつまんなかったんですよ(笑)
クソ程つまんなくて「これはかなわんな」と思ってて、そこから色んなテレビとかミュージックビデオとか映画とかの仕事も人づてでバイトみたいな感じで参加したりしたんですけど、まあ~、これも大体全部ソリが合わない、つまんないとかで辞めちゃって。
イッチーさんと高校教材は確かにリンクしないですね。
それで、その時に専門学校の就職課の先生の所に行って「他にいい職場ないの?」って言ったら、さっき話した「パラダイステレビ」が開局したばっかりで、給料もよかったんですよ。「遊びでいいから、そこに行ってみればいいじゃん」みたいな。
それで、当時の自分としては「ええ~、俺一応エリートなんだけど…」みたいな(笑)
最初は本意ではなかったんですね。
「まあ、行ってみようかな」って思いながら行ってみたら、そこがもうカルチャーショックというか、めちゃくちゃ面白かったんですよね!
いる人たちもそうだし、会社も面白かったし、やってることもすごく面白くて。
この職場がなかったら、多分僕はめちゃくちゃマジメなディレクターを今でもやってるんじゃないかな。
それこそ、今のスタイルの基になっているところもあるかもしれないですね。
そうですね。ホントにそこが面白かったんですよ。
最初からディレクターとして入ったんですか?
いやいや、19とか20だったんで最初はADでしたね。
ただ、ディレクター陣はみんな元々は普通のTVから来た、って人達なんですけど、ADの子たちなんてマジで何にもできないヤツらばっかりなんですよ。
では、ここでも大物新人として。
そうですね。他のADの子は編集機も使えなければ、PCも使えないみたいな感じでした。
僕は学校に行ってたからここでも超エリート扱いだったんですよ。「むっちゃできるじゃん!」「えっ、こんなのもできないんスか?」みたいな。
最初から結構活躍を。
でも、エロいものとかエロいことについては素人だからわかんなくて。その何もできない先輩たちにすごい高圧的に教えられたりしてましたね。
初日の仕事が「小道具部屋の大人のおもちゃ100本拭いとけ」みたいな。
いわゆる棒状のおもちゃですね(笑)
そうそう、シュインシュインシュインって動き出すので「ちょっと、これってマジでどうやって止めるんすか!」って、それが初日で。
色んなタイプがありますからねたしかに衛生的にはちゃんとしないといけないモノですからね。
そう、ちゃんと消毒をするんですよ。
そして2日目から「生放送があるから」って日本家屋みたいなスタジオに行ったんですが、ただの和室のセットなんですけど、床からマイクがヒュイって出ててるんですね。
そのマイクを直しにいくのがフランス人だったんですよ。留学生で来日して、そのまま仕事してるみたいだったんですけど「えっ、フランス人がやってんの!?」って、まずここでビックリしたんですよ。
入社2日目のアダルトの現場で同僚がフランス人はビックリしますね。
さらに、僕のことを教えてくれる現場で一番偉いフロアディレクターがいたんですけど、その人がインフルエンザになって「俺はもうダメだ、何もできないから市川やってくれ」って言われて。
「俺、入って2日目なんですけど!」みたいな(笑)
入社2日目の仕事じゃない(笑)
しかも4時間ですよ!「4時間の生放送を入社2日目の俺が回せ」って言うんですよ!「やっべー」ってなったけどやったんですよ。これがまた、くっだらねー内容の生放送なんですよ。
視聴者からFAXが送られてきて、そのFAXに対してAV女優たちが、筆を自分のところに挿して「〇」とか付けて返す、みたいな(笑)
すごい内容ですね(笑)
「何をしょーもないことをやってんだ、コイツら」って(笑)
その横でフランス人がマイクの向きを直してるんです。
「なんだ、コレ!?」って思ってすっげーカルチャーショックでしたね。そこがターニングポイントです。
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