1GAMEガット石神がデビューから続く低評価の嵐を覆した圧倒的閃きとは？ (3/3)

お金が足りずに帰れなかった生放送

印象に残った仕事を3つ挙げていただきましたが、まずは「所持金5万で夕方からサラ番打たなきゃいけなかった生放送」から伺えますか？

1GAMEの編集と並行しながらフリーで生放送のお仕事をいただいていた時期があったんですけど、その頃本当にお金がなかったのに露出はしたかったので、実戦系の仕事を受けちゃったんですよ。

その企画が「夕方からの生放送で、対象機種がサラ番」だったんですけど、夕方からサラ番なんて一番やっちゃいけないやつで(笑)。

たしかに(笑)

所持金5万の内訳は財布に3万、口座に2万っていう感じでした。

そうしたら案の定、生放送中に財布のお金を全部使い果たしてしまって「ちょっとトイレに行ってきます」ってコンビニに下ろしに行ったんですよ。

そこから残りの2万円で計算上は天井までいくけど、その当たりでATに入らなかったら終わるなというところでなんとかATに入ってくれたんですよ。

綱渡りですね。

最終的に投資49000円で終わりました。本当にお金がない時でしたし、ギャラも5万円以上もらってるワケでもなかったのでキツい仕事でしたね。

終わった後の所持金は1000円だったんですか？

1000円です。だから親に車で迎えに来てもらいました。「ちょっと、お金なくなっちゃったから」って(笑)

続いて「カメラマンで機材を家に忘れた上に録画もできてなかったこと」というのはどんな話でしょう？

てつさんの収録にカメラマンとして行ったことがありまして、たまたま僕の実家から近いホールさんだったので朝そこから行ったんですけど、前日に機材チェックしてたことで収録用のマイクを部屋に置いてきちゃったんですよ。

うわ～！

てつさんもその日寝坊したせいですごく慌てていて「ごめん、やらかした」って僕に謝ってくれたんですけど、今度は僕が「マイク忘れてすみません」って。

「え、どうすんの？」ってなったんですけど、「親に連絡して届けてもらいます」って親を召喚してマイク届けてもらいました。

一家総出じゃないですか(笑)

バタバタなスタートだったせいかその日はずっとテンパリっぱなしで。ファン対応で度々てつさんが席を立つので、その間カメラ回すのも勿体ないなと思ってついカメラを止めちゃったんですよ。

やがて僕がファンの方のカメラで写真撮影したあと、そのままてつさんのトークパートが始まって。

最後にてつさんがその日の収録で話した内容を妖怪の名前でまとめて伝えるんですけど、撮影できていなかったシーンが「その日の妖怪」として使われてしまったんですよ。

てつさんに「すみません！もしかしたら録画できていなかったかもしれません！」と正直に言ったら「多分撮れてるから、明日確認してみな」と言われて、後日確認したんですがやっぱり肝心の部分が全く撮れてなかったんですね。

奇跡は起きなかった(笑)

だから、代表がラボに来たタイミングで謝って、別のオチを考えないといけないなって話になって別撮りにして事が納まりました。

結局、マイクと録画の2つを忘れてたことになるんですけど、つい最近言われたのが「お前その日三脚も忘れてたぞ」って言われて(笑)

キレイなオチまでついた(笑)

ダメなことが重なり続ける本気のポンコツを出してしまいました。

忘れ物系のやらかしはよくあるんですか？

それほどはないですね。でも、一度ミスったらもう失敗できねぇぞっていうので何回も気になるので。駅でもふと「え？入れたかな？」と思ったらその場で全部開けて確かめますね。

わかります。もう取りに戻れないってわかってても「忘れたかも」って思ったらその場で荷物全部開きますよね。

おかげであれから大きな忘れ物はないですね。

ただ、最近メーカーさんのところに行く仕事があって「衣装持参で」と言われていたんですけど「オイッス」って現場についたら私服に手ぶらでした。

衣装は大きな忘れ物ですよ！(笑)

その時はドッキリの企画で呼ばれていたので、幸い衣装がなくても問題なかったんですが…たしかにやらかしていましたね(笑)

最後の1つが「Jさんとの初収録」ですね。

印象深かった収録ですね。

これは風重複が出た回ですか？

※風重複：ハンチョウ#5。背景の雲や風の動きでいつ当たるのかを読めるJさんと凱旋実戦を振り返る回。当選契機「いい風が吹いてからの当たり=風重複」「いい火山から当たり＝火山重複」というオカルト名言が生まれた。

その後ですね。19話かな？Jさんが初めてカメラマンとして来てくれてたんです。

Jさんとは2015年くらいからの付き合いで、打ちに行ったり、旅行やスノボに行ったり、スロット以外の遊びも一緒にしてきた人で。カメラマンとの掛け合いを入れた動画を撮りたいということでJさんにお願いしてみたら、これまでの収録の中でも一番緊張せず自分の素のキャラクターを出せたんです。

りんのすけは年下で、良い意味でのプレッシャーがあるので自分の中ではある程度緊張感を持ちながら収録に臨むんですけど、Jさんとはリラックスしながらやってみようと思いました。

たしかにカメラマンが誰かによって、その回のガットさんのスタイルが変わるように見えますね。

普段のJさん節でツッコミやボケが入ってきて、トーク以外でも自分の持っているものが出せたのでかなり手応えを感じましたね。

Jさんとは初めての収録だったので見慣れない方も多かったかもしれないですけど、パチスロ実戦以外の部分でも少しは面白くできたんじゃないかなと感じた収録の1つです。

「エキスパート」ガット石神編　第1回でした！

人気媒体1GAMEの演者として華々しいデビューのハズがまさかの修羅の道を歩くことになったガットさん。それでもあきらめず変化し続けることでハンチョウも今では定番の人気シリーズへ生まれ変わりました。再び坊主頭になる機会はしばらくはなさそうですね。

次回は「1GAMEのスーパーサブ」ガット石神から見た1GAMEの人々についてお伺いします！