パチンコ店の換気能力を“見える化”、全国青年部が映像制作
全国遊技場青年部会が主催となり10月26日、名古屋市中村区のAP名古屋で、パチンコ店の換気実証実験映像を公開する記者発表会が開催された。当日は業界誌ほか、テレビや新聞など多数の一般マスコミが参加した。
ホール内の空気の流れを「見える化」する実験では、ホール内にスモークを充満させ、10分後にどの程度スモークがなくなっているかを検証。実験開始から10分後には、客席付近のスモークがほぼなくなり、ホール内がしっかり換気されていることを立証した。実験は9月に名古屋市内のホール2店舗で行われ、愛知医科大学感染症科の三鴨廣繁教授が監修した。
映像公開後、ホールの換気設備について補足説明した㈱オオキ建築事務所の大木啓幹一級建築士は「遊技客の喫煙率が非常に高かったため、ホールでは元々、多い換気量が要求されていた。最近ではタバコを吸わない人のための対策として、より換気量が多くなったという経緯もある。現在、10分間に1回、1時間に6回程度の換気回数がほとんどのホールで行われている」と解説。
実験結果について三鴨教授は「パチンコホールは三密要素の点で誤解を受けている。(ホールの)ハードとしての密閉対策が“見える化”されたことは非常に大きい。映像にもある通り、ホールは10分間に1回、完全に空気が変わる。換気についてはこれ以上ない設備が備えられていると改めて思った」と話した。
映画業界での取り組みをヒントに、映像制作を発案した愛知県遊協青年部会の堀部昭広部会長は「ホールが三密を回避できる可能性が高いことを知って頂くため、実験映像を制作したいと全国の青年部会に呼びかけ実現した。ホールの感染リスクは決して高くないとの理解が少しでも広まれば嬉しい」と映像制作の経緯と狙いについて述べた。
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(提供:月刊グリーンべると)
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