常にギリギリを目指すTOYOMARUイズム!!…ってこれギリギリの向こう側行ってないですか?【エキスパート 業界の流儀 すしざんまい#3】 (2/2)
ギリギリでいつも生きていたいから…
最後に楽曲へのこだわりについてですが、今回「すしざんまいのテーマ」「マグロっちゃんす」「茶柱タツオ 77歳」と個性的な3曲がありますが、これの演奏が「YOKODUNA SUSHI 楽団」ですか?でも、このバンドメンバーって確か「餃子バンド」と同じ方々ですよね?
そうですね。よくご存知で(笑)
楽曲のテーマは「明るく」「バカバカしく」「ギリギリを攻める」みたいな感じですね。「餃子バンド」改め「YOKODUNA SUSHI 楽団」は前作の「CR餃子の王将3」で初めてお仕事を一緒にさせていただいた方たちなんですが、すごくノリが良い上に、頭から離れない曲を書いてくださったんですね。
何より良かったのが、デモから歌詞を直してくださったり、レコーディングやその後のプロモーションもすごく楽しくさせていただいて、今回も是非一緒にお仕事したいなと。
それで、「元々餃子だけど、今回は寿司でいいかな?」と言ったら快く引き受けていただけました。
バンド名はやっぱり機種に合わせて?
もちろん機種に合わせてなんですが、ちょっと壮大な野望がありまして。
インバウンドに対する狙いもあって、「寿司がテーマだし、横綱とかそういう言葉も入れておけば何かの間違いで世界的にヒットしないかな」と(笑)
外国の方が「寿司」とか検索したら「お、なんか出てきた」っていう。「横綱」とか検索しても「また出てきた」って。
外国人に刺さりそうなキーワードを盛り込んだと。
キーワードというか、ハッシュタグみたいな感じで、日本好きの外国人観光客が検索したとき、「なんかいっぱい出てきた」みたいになれば良いなと。
僕はかなり深読みしてたんですが、「GOD AND DEATH」は全然関係ない?
残念ながら全然関係ないですね(笑)
※GOD AND DEATH(2014):豊丸が誇る「どうかしてる系」の一台。GODは付いてても、神様とかはそんなに関係なく、力士豊翔丸が横綱を目指すパチンコ台。発音は「ごっつあんです」
むしろ他社様のほうが…
あっちのほうのが…
それって、綱…ってのは言っちゃダメなやつですよね(笑)
なので、キャラクターは「よこづな」じゃなくて「よこつな」で出てきてます。マグロだから「ツナ」でもあるんですけどね。
いわゆる「豊丸的な仕掛け」っていうところですね。
あと、曲のコンセプトでいうと「CR餃子の王将3」の時は「餃子一日二百万個」の部分をこだわったんで、今回は「茶柱が立った」ってところを。前回は「二百まーん個」とかそっちでいったんで、今回は逆に「あ、立ったね」っていう。
曲のコンセプトを伝える時から、茶柱のギミックつけるんで、「あー、おじいちゃん久しぶりに立ってよかったねー」ぐらいの元気をつける歌にしようぜってノリで作りました。そしたら「茶柱タツオ」という謎のキャラクターが捏造されてですね。
77歳なんですよね。
最初は73歳とか言ってたんですけど、「パチンコだから77のほうが良いんじゃないの」って言って。
じゃあ、77歳の「茶柱タツオ」が…
「あー、久しぶり!立ったぞ!」っていう。まぁ立ってるのは茶柱なんですけどね(笑)
記事にする際にはそのまま使わせてもらいます(笑)
もう一曲の「マグロっちゃんす」もそうなんですか?
そうですね、どちらかというと。でも、あれは大分まろやかにしました(笑)
まろやか(笑)
最初は「冷凍マグロ」とそっち?の「マグロ」がかかってたんで(笑)
曲のサビのところで「寝たって寝なくたって」という歌詞が出てるんですが、「寿司ネタ」と「寝た」、「冷凍マグロ」と「マグロ」がかかってるっていう。このギリギリを攻めるいつものポリシーです。
ギリギリだよというのを知った上で聴くと、なおさら深みが変わってきますね。
そういった歌詞の意味を想像しながら盛り上がっていただければと思います。
じゃあ、受け手に色々考えていただくと…
どう思っていただいているか分からないですが、基本的に僕、バカバカしいものを作ることが多いんですよ。
何でそうするのかって話をすると、パチンコ打つ仲間とご飯食べたり、お酒を飲みながら「あの台、くだらないよな」とか、「あれ、面白いよな」っていう話ができたり、「あの演出はこういう意味だよね」とか、居酒屋トークで盛り上がる時のネタになる機械を作りたいんですよ。
仲間と一緒にパチンコした後、ご飯食べながらそういう話をするのが一番楽しいと思うんですよね。それでこういう機械になったっていうか、こういう機械しか作れない(笑)
それがある意味「TOYOMARUイズム」というか…
カッコいい台を作っても、居酒屋トークには出てこないんですよね。
でも、バカバカしい話や、「今回ギミックがちょっと凝ってるね」とか「玉の動きはこうだよね」って話はそういうところで俎上に上がってくると思うんで。だからこういう機械を作っているというのが正直なところです。
「すしざんまい」というモチーフ、社長の強いキャラクター、寿司という普遍的なイメージ、これらのイメージを光らせる演出の深さに感嘆をした直後に、違った角度から色々とえぐりこんできた事態に取材班は戸惑ったのだが、よくよく考えるとこれこそが常々ホールで感じていた「TOYOMARUイズム」ではなかったのか、と。
そして、この「すしざんまい」がホールに出た時にはその「バカバカしさ」を感じ、それを肴に酒を交わして欲しい。もちろんその時のお店は「すしざんまい」で。
次回は、そんな「変態メーカー(wiki談)」の豊丸のこれまでの機種について迫っていく。元祖牙狼スペックのアノ台のことも!?
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