高知のパチンコ店経営企業・ホームランが倒産、負債は約55億
高知県内で《ホームラン》《アヴァンティ》の屋号でパチンコ店を経営していた㈱KH(※旧屋号:㈱ホームラン)が9月16日、東京地裁から特別清算開始決定を受けた。負債総額は推定約55億円。複数の信用調査機関が伝えた。
旧社名である㈱ホームランは1967年創業、1985年に法人改組。高知市、南国市を中心にピーク時には15店舗以上を展開し、2002年12月期には売上高約397億6,100万円を計上していた。また、ホール経営のほか、㈱ホームランサウナでサウナも運営し、高知県内のレジャー業界では高い知名度を誇っていた。
しかし近年、県外の大手ホール企業の出店攻勢に伴う競合に加え、遊技機の規制強化や1円パチンコの台頭などで売上が減少し、採算が悪化。2019年12月期には売上高が約135億8,000万円にまで落ち込み、債務超過額は約28億8,000万円に膨らんだ。この間、不採算店舗の閉鎖などを行っていたが、設備投資に伴う借入金が収益を圧迫して資金繰りが悪化した。
2020年1月には、㈱ホームランサウナを吸収合併した後に、サウナ部門から撤退。同年8月には、金融機関主導のもと従業員を含め各パチンコ店を、県外の同業他社に売却した。
2021年6月30日、株主総会の決議により解散。7月1日、㈱KHに変更するとともに、東京都千代田区に登記上の本社を移転し、今回の措置となった。
なお売却したパチンコ店は、営業譲渡を受けた企業が継続して運営している。
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(提供:月刊グリーンべると)
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