余暇進9月度部会、スマートアプリケーション森社長がパチンコ店のDX戦略について講演
余暇環境整備推進協議会(余暇進/佐藤正夫代表理事・会長)は9月14日、令和3年9月度の部会・理事会を開催した。今回の部会・理事会も感染症対策のため全面web方式での開催となった。
部会ではITを活用した業務改善・改革を学ぶべく、株式会社スマートアプリケーションの森拓也社長を講師に招き、DX(デジタル・トランスフォーメーション)に関する講演を聴講した。また会員等プレゼンテーションとして、警察庁担当係官が「マイナンバーカード」に関する周知の説明をしたほか、ダイコク電機株式会社が製品・サービスを紹介した。
スマートアプリケーションの森社長は、「DX (デジタル・トランスフォーメーション)戦略の構築と実行」をテーマに講演。同社はDXを活用したパチンコホール企業向けの経営管理システムを企画から開発販売、保守まで手掛け、ホール企業向けに遊技機購買管理/在庫システムや売上統計管理、遊技機セキュリティ管理など各種関連システムの構築実績を持つ。
森社長は講演の冒頭、ビッグデータやIoT、AIなどデジタル技術の発達によって、より多くの情報を統合し一元的に取り扱えるようになり、デジタルの活用は経営資源の効率化と最適な再分配を実行する上で非常に重要なツールになっていると現状を説明。ただしAIやIoTは導入するだけで成果が上がるものではなく、デジタルシフトへの成功は経営者の考えが反映された変化に対応できるツールを用いることが不可欠だとも指摘。具体的には、自社の存在意義や行動指針といった経営判断に資する根幹部分を見据えた上で、運用可能な差別化要因を如何に強化していくのかに繋がるシステム構築がなされていなければツールは活きてこない、と強調した。
また、ホール経営では競合店や顧客動向等の商圏情報の把握、遊技機の特性把握、予算計画と管理、その他様々な店内・社内業務があるなか、「人手が必要である業務は何か、デジタルに置き換えられることはあるかなど、業務の内容を棚卸し、業務プロセスを明確化することが肝要」と話し、システム構築に際してはシンプルで目的が明確であることが自社の競争力を高めるものになると語った。
この他、講演ではより具体的にホール施策の決定と実行において重要な要素であるポジショニング分析や予算管理、社内データの一元化など、これら経営状況を可視化する仕組みをDXのアプローチとして解説。森社長は「ホール業務の効率化については現場ほど必要な情報が何であるかを理解している。優先順位の高い情報の取扱いをデジタルで補うことで、投資効率が上がる」と話した。
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(提供:月刊グリーンべると)
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