BASHtvよっしーが「本気で辞めたい」と思った出来事とは?デビュー当時の話を聞いてみた (2/3)
「やらせ野郎」と言われて「辞めようと思った」
誰でも「売れる前」はあるようです印象に残ったお仕事ですが、これはかなり衝撃的な出来事ですね。
そうなんですよ。なぜか悪いことしか思いつかなかったんですけど(笑)
これまであまり大きな事件が起きたこともなかったんですけど、人間って悪いことは記憶に残るじゃないですか。だから忘れもしないですね。
たしかに、良くない思い出はなかなか消えてくれないですよね。
前の媒体にいた頃の話なんですけど、お客さんも多い店で「よっしー来店」みたいにPOPを置いてくれたりもしてたんですよ。
そこで抽選を受けるために並んでいると、お客さんの1人に「よっしーって誰やねん!」「このヤラセ野郎が!」ってデカイ声で言われて、「恥ずかし~」って気持ちになったことを覚えてるんですよね。
そこまで直球を投げられるのはキツイですね。
元々、僕は表に出るのが根本的に好きじゃなくて、演者もやりたくて始めたワケでもないという特殊なデビューだったんですよ。
自分では出るつもりなかったけど会社から「出てくれ」と言われるような感じですね。
そうそう。あの頃は出役になる人がいなくて、期待はされてないけどとりあえず出なきゃいけないという状況だったんですよ。
ただ、パチンコ・パチスロが好きだから話はできるけどトークも別に上手くないし、元々根暗でボソボソ喋る感じだったので、出役としてはとんでもない状態でしたね。
でも、やっているうちにパチンコ・パチスロが好きな部分を共感してもらえたんだと思うんですけど、前の媒体で最初に人気が出たのが僕だったんです。
僕も当時は「よっしーさんがメイン」というイメージがあったことを覚えています。
それで、話は最初に戻るんですけど、「やらせ野郎」と言われたのが人気の出る少し前の事なんですよ。
元々「出役はやりたくない」って気持ちでやっているので、その時はさすがに辞めたいと本当に思いましたね。
「こんな思いをするくらいならやりたくない」「やりたくてやっているんじゃない」という思いを駆け出しの頃は持っていました。
そのマインドを切り替えて「よっしゃ、演者を本気でやろう!」となったきっかけはあるんですか?
そこはやっぱり、ファンの方が応援してくれるようになったことが大きいですね。
それこそ、さっきの話に出てきたお客さんが代弁していたように最初は「誰?」「そんなヤツ知らんし!」みたいな感じだったんですけど、「動画見てます」「ブログ見てます」と言ってくださる方が現れたことで「見てくれているんだ」と徐々に意識が変わってきましたね。
やっぱりファンの方の反応は大きいですね。
そうですね。その頃は会社を支えようなんて気持ちもそれほどなかったんですけど、演者として会社でも頼られる存在になってくると「そんなことを言ってる場合じゃないな」と思うようになったり、ファンの方も増えてきてやりがいも感じるようになっていましたね。
何より、「好きなパチンコ・パチスロの面白さを人に伝える仕事ができるチャンスってもうないんじゃないか」って思うようになりました。
「好きなこと」が仕事になっているってことですからね。
そうなんですよ。例えば友達同士で「あの機種どう?」って話すことって面白いじゃないですか。それを全世界に発信できる仕事っていうのはこれを辞めたら二度とできないんじゃないかと思いましたね。
「じゃあ、今の仕事を全力でやろう」という感じで徐々に意識が変わっていきました。
「やらせ野郎」と言われた嫌な経験を「番組を見てます」という声が打ち消してくれたんですね。
そうですね。それで徐々に演者の仕事を嫌だと思わなくなりましたね。最初は出るのがただただ恥ずかしかったんですよ。
望まない中で出演していた影響はカメラの前でもあったんですか?
元々、物心ついた頃から赤面症みたいな感じで、皆の前で何かを発表するだけで緊張して顔が真っ赤になるんですよ。
だから10~30人くらいの人数の前で話すなんてとんでもないくらいの感じで、「本当は裏方をやりたい」って話に繋がってくるんです。
ただ、カメラは人の目線があるわけでもないので、それほどストレスにならなかったですね。それこそ、この仕事したおかげで赤面症も今は治りましたね。
今はもう全然平気なんですか?
完全に改善されましたね。今は無理ですけど、前はファンを集めたオフ会とかやってたじゃないですか。そういう時もファンの方の前で色々こなすうちに50人いようが100人いようが「よくこんなカッコつけたこと言えるな」と思うようなことでも言えるようになりましたね。
完全克服ですね!
これはやっぱり、今の仕事が自分を変えてくれたんじゃないかと思います。もしこの仕事を選んでなかったら、ずっと変わらないままだったと思いますね。
では、同じように緊張しがちな人はあえて前に出てみることで克服できることもあるかもしれないですね。
僕と似たようなことで悩んでる人って多いと思うんですよ。そういった方たちもショック療法というか、やってみたら改善される可能性はありますよね。実際、僕の実体験として改善されましたからね。
昔はボソボソと「何を喋ろう…」みたいな感じで、喋る内容を書いていないと話せないタイプだったんですけど、今はアドリブでベラベラ話せるようになりましたね。
この仕事を始めて10年くらい経ちましたけど、人間は10年あればここまで変われるということは証明されたと思います(笑)
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