せせりくんが「P牙狼月虹ノ旅人」ヒットの理由を解説！「納得」を生み出すハンパない作り込みとは？ (3/4)

好きなのに面白くなくなってくる台！？

ちなみに現行ベストも挙げていただきましたが、まずカイジ5と超韋駄天の選考理由を教えてください。

これも選ぶのに悩んじゃいました。

カイジに関しては最近の機種過ぎてどうなのかなとも思ったんですけど、この機種は高尾っぽいけど高尾っぽくないという挑戦的な台になっているんですよ。

それはシステム的な部分ですか？

当たり方に至るまでの法則をめちゃくちゃ細かく盛り込んでる台なんです。なので、知れば知るほど面白いというか、探求心をくすぐられる台なんですよ。

あとは、1/319って当たりが重いイメージあるじゃないですか。

そうですね。

でも、カイジに関しては「えっ！？これくらいの演出で最強リーチにいくの？」っていうバランスをしてるので、気が抜けないんですよね。

そこが1/319の重さを感じさせないような作りになっていて、バランス的には完璧に近いと思います。

ただ、右もスピード感はあるんですが、転落が軽すぎて終わる時のあっけなさが物足りないところもありますね。それでもトータルで見たら本当に面白い台なので、回るならずっと打っていたいですね。

超韋駄天についてはどうですか？

韋駄天はシンフォギア2と同じ導入日で、コロナの自粛期間が明ける前だったと思います。最初は本当に注目されていなくてホールにも4台くらいしか入ってなかったんですけど、スペックを見ると「あれ！？これ面白いかも」と思い始めて、実際打ってみると「これ、図柄に法則性があるじゃん！」ってこともわかってきたんですよ。

そうやって掘り下げていくほどに法則性が見つかる台だったので、僕の探求心がくすぐられた台という点でランキングの上位に入ってきますね。

ただ、逆に知れば知るほどに面白くなくなっちゃうんですけど(笑)

法則がわかり過ぎると展開が見えてしまうということですか？

そうですね。発展先もこのリーチだったら弱い、でもこっちのリーチなら強いから当たるみたいなことがハッキリわかっちゃうのでドキドキしなくなっちゃうんですよね。

元々の演出量が多くない台なので、当たってないときのしんどさが台を知れば知るほど辛くなってくる部分もありますね。

スロ系のライターさんや演者さんが源さんにハマっている理由として法則性がパチスロに近い点があるからかもしれないですね。

それはあるでしょうね。

だから、1つ1つの演出の信頼度がそれほど関係ないところもあるんですけど、逆にそこが面白かったりする面でもあるので、なんだかんだで好きな台ではありますね。

ちなみに、パチンコが一度落ち込んだ時期があってからの1種2種全盛期による今の盛り上がりを見てどう感じていますか？

それに関してはユーザー目線で見てもありがたいなと思いますね。

P機が出始めた頃は出玉の上限はあるし、遅いし、演出はもたつくしですごくテンポの悪い台が多かったんですよ。それでもメーカーさんもその規制の中で台を出さなきゃいけない状況が続いていましたよね。

でも、仕置人を皮切りに速い台が増えてきて、テンポの良い台が増えてきているのですごく嬉しいですね。

ちなみに遊タイムってどうですか？

遊タイムに関しては、めちゃくちゃ聞かれるんですけど、正直に言ってミドルタイプの遊タイムはいらないと思います。

やっぱり夜から打ちに行ったりすると追えないし、それでも「まあいっか」と思って例えば950が遊タイム天井の台を850まで打ったけど閉店で間に合わなかったときに「次の日にエナられるんだ、この台」って気持ちになるのもすごく嫌ですよね。

何より「パチンコって当たって嬉しいのに当たらない方が嬉しくなっちゃう」ことがすごく嫌で、パチンコの醍醐味がなくなっちゃうなっていう点があるので、ミドルタイプに関してはいらないかなって感じです。

甘デジとの相性は良さそうなんですけどね。

そうですね。ライトミドルまでは夜から打っても追えるのであってもいいのかなと思いますね。

それでも、基本的には遊タイムはいらない派ですね。遊タイムがある台はなんだかんだ避けちゃうところがあります

だから、今回はランキングに入れてないですけど、非遊タイム機のシンフォギア2も結構打ってるんですよ。「やっぱりライトミドルを打ちたいな」ってなった時はシンフォギア2を打っちゃいますね。