日遊協がSDGsとホールの防災拠点化をテーマにセミナー
日遊協の社会貢献・環境対策委員会は7月30日、持続可能な社会を目指す国際的な取り組みであるSDGsに加え、ホールを防災拠点化することで果たす地域貢献をテーマとした「SDGsオンラインセミナー〜ホールの防災拠点化〜」をZOOMを用いたオンライン環境で開催し、100人以上の同会会員および業界関係者が受講した。
第1講座では、国連勤務時代に、環境に関わる条約締結時に事務方を担当していたという合同オフィス西田・環境コンサルタントの西田純氏がSDGsについてレクチャー。SDGsという考えが誕生した経緯や、本質的な意味合いについて私見を交えながら講演した。
そのなかで西田氏は、SDGsに企業が取り組むメリットとして、「学生の採用にいい影響をもたらすほか、社内が活性化することで売上げアップが見込める。さらに、SDGsを踏まえた新規事業への参入など多角化経営にも寄与する」と述べ、社会貢献という視点だけではなく、SDGsに取り組むことで企業としての利益を生じさせる重要性を強調するなどした。
続いて第2講座では、ジーピーエム顧問で防災士の大野英明氏とぱちんこ広告協議会(PAA)が、店舗の防災備蓄事業について解説。地域社会の一員として、パチンコ店が自助的に防災対策を整えておくことの重要性を解説した。
このうち、パチンコ店が地域の防災拠点化を担うことについて大野氏は、「業界による災害対策を正当に評価してもらうための活動として考えてみてはどうか。例えば子供がパチンコホールを指差し、母親にここは何?と問いかけた時に、母親は眉をひそめるだけか、それとも何かあったらここに逃げるのよ、と答えることの違いで、10年、20年後の業界に対する見方が変わってくるのではないだろうか」と訴えた。
またセミナーでは、日遊協が2018年から実施している業界人による一斉清掃活動「全国クリーンデー」についての説明も行われた。
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(提供:月刊グリーンべると)
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