パチ7編集長がサイト立ち上げの経緯を語る!急な体制変更など色々あったようです (3/4)
色んな企画をやってきました
パチ7らしい企画がたくさん登場します印象に残った仕事で挙げられたのは、まずパチンコパチスロ演劇と。これは「運と命」ですね?
あれはすごかったですね。その時の僕は今の2倍はカッコ良くてイケメンだったと思います。
ただノリノリだったというか何も考えてなくて、演劇に百万単位の赤字をぶっこきました(笑)
記事で拝見しましたが演出家の方からオファーがあったとか。
はい。企画募集をして劇団の方からやりたいとお話があったんですよ。それで「よくわからないけど楽しそうだからやろう!」ってことになりました(笑)
会社もよく許したと思います。「これどのくらい効果あるの?」「いや、ないと思います」って言いましたからね(笑)
業界ニュースにもなりましたね。
そうですね。記者さんが来てました。
記者会見もされたんですか?
プレスリリースはしました。8回公演して毎回100人くらい来てましたからね。
それでその赤字額なんですね。800人集めれば結構すごいですよね?
「劇団ってどうやってるの?」って思いましたよ。
儲かり方はわからなかったですけどやっぱり楽しかったですね。そういうバカなことをやると人って結構面白がるじゃないですか。
インパクトはありますよね。
なのでそれがパチンコ・パチスロについてプラスだったかはわからないですけど、広告宣伝として考えてもまあまあ良かったんじゃないかと思います。
いずれ第2回も考えてますか?
演劇に限らずですけど僕はやりたいですね。パチ7はそういうところも魅力かなと思います。
続いてうちいくTVとの38時間生放送ですが、これがなかったらパチ7はなくなってたかもしれないと仰ってましたね。
そうですね(笑)。「つよパチ」と「うちいく」のどちらかが欠けていたとしたら、うちは早い段階でダメだったと思います。いまだに「つよパチ見てました」「うちいくの38時間見てました」って言われますしね。
この企画はバスを借りてみんなで三重まで打ちに行ったんですよ。それで38時間打って帰ってきて解散したんですけど、そこからまた開店並びに行く人もいましたね。
そういう本物を集められるっていうのはパチ7の強みですよね。
変なやつしかいないですけどね(笑)。バスには30~40人しか乗れないんですけど応募が100件くらい来たんですよ。道中は誰が一番軍資金を持ってきてるかって話したり(笑)。面白かったですね。
そして3つ目が1周年オフ会orみんなでパブコメを出そうと。
オフ会はさっき話したホールを貸し切ってやったイベントですね。
パブコメはいわゆる業界に対して意見を出したということですか?
※パブコメ(パブリックコメント):国の行政機関が政策を実施していくうえでさまざまな政令や省令などを定めようとする際、あらかじめその案を公表し、広く国民から意見、情報を募集する手続のこと
そうですね。6号機になる時、大した根拠もなく射幸性を抑えないと云々ってめちゃくちゃだったじゃないですか。そんな馬鹿なって思って調べてみたら、パブコメっていうのがあるというので、どうせならみんなで出そうよってなりました。
僕の中で「ユーザーがずっと無視され続ける業界」っていう印象が何となく昔からあったので、それを声高に言って改善しようというほどではないですけど、ユーザー団体のような意見が影響力を持つ存在を作りたいなっていうのは今でもあるんです。だからそのいい1歩だなという感じで印象に残ってますね。
部下は「あ~もう政治とかそっちにいったか。編集長終わったな」って思ったみたいですけどね(笑)
支持者を集めて国会議事堂に乗り込むんじゃないかと思ったんですかね(笑)
「思想団体になったんですか?」って言ってました(笑)。僕もそういうことをちゃんと説明してなかったから、しなきゃいけなかったですね(笑)
たしかに白マスクでみんなでバスに乗ってたら結社みたいですよね(笑)
こんな感じの方がたくさんいたら怖いですねその第2弾でユーザーを集めてRSN(リカバリーサポート・ネットワーク)の話を聞こうみたいな勉強会もやったんですよ。そこに西村さんも来ていただいてすごく面白かったんですけど、そういうのをやってたからたぶん部下が不安になったんでしょうね(笑)
※西村直之:認定NPO法人リカバリーサポート・ネットワーク代表、一般社団法人日本SRG協議会(JSRG)の代表理事を務める精神科医。依存問題を抱える人たちのケア・回復支援などを行なっている
そして3大事件も伺いましたが、こちらでもつよパチがすごかったと書かれてますね。
※つよパチ:漫画家の「鴻池剛(こうのいけ つよし)」が騙されて(?)パチンコ・パチスロに挑戦する漫画。3万円分打って出玉がそのままギャラになるのだが、逆ヒキで負けまくりどんどんパチンコ・パチスロが嫌いになっていく。連載が終了した現在も人気がある作品
あれは事件ですよ。
そもそも何がきっかけで始まったんですか?
僕が別件でオモコロさんとお仕事をさせてもらってたことがあったので、サイトを立ち上げることになった時に「ぜひコンテンツを1つやってほしい」と丸投げしたんですよ。それでできたのがこれなんです。あの頃はまだそこまででしたけど、今やすごい人気ですね。
つよパチ連載中に「ニャアアアン!」も始まりましたよね。
よくユーザーさんに「つよパチもまたやってください」って言われるんですけど、こっちはやりたいんですけど鴻池さんのパチンコ嫌いは本物ですからね(笑)
別にあえて手放したわけじゃないと(笑)。逆にそう考えるとあの期間すごい頑張りましたね。
そうですね。今はもうとにかく「ニャアアアン!」の方が人気になりましたし、当然イメージもありますからね。たぶん鴻池先生はつよパチを全部消してほしいと思ってるんじゃないですか(笑)
そうなんですね(笑)
だから周年祭の時に「1~2ページだけ特別編ということで、これだけ払うのでお願いできませんか?」っていうのも全部断られてます。「お金でも何でもない。嫌だ」って。素直でよろしい(笑)
でも本当につよパチは事件でしたね。初めてWEBというものがわかったというか、こんなことになるんだっていうのは結構感じました。
やっぱりユーザーの評価としてアクセスがすごかったですか?
そもそも漫画ってSEO的には検索にもぶつかりにくいし弱いじゃないですか。その中で数十万PVを叩き出したので、部下も含めてコンテンツの大事さを知りましたし、コンテンツの力、Twitterってすごいんだなって思いましたね。
※SEO:検索エンジンを使ったマーケティング戦略の1つ。自分のWebサイトの内容をGoogleなどの検索エンジンに理解しやすいように最適化すること
今改めて見直しても面白いですよね。
めちゃめちゃ面白いです。そこはかとない、隠し切れない愛を感じるじゃないですか。だからいいんですよね。
それとああいうパチンコをバカにする内容をうちみたいなところが載せるっていうのも良かったんじゃないですかね。賛否あると思いますけど、そういうスタンスで「パチ7って面白いね」と思ってもらえたのも大きかったです。
編集長マスクもここから始まって。
そうです(笑)。一度鴻池さんから「許可した覚えないですけど」って言われて慌てて許可とりましたよ(笑)
今も©入る感じですか?(笑)
そこまでじゃないですけど、本人にはちゃんと伝えました(笑)
そしてSEOってすごいというのは?
バカみたいな答えしてますね(笑)。最初の3~4年くらいはSEOについて何にもわからなかったんですよ。何となくは頭にあるんですけどやり方もわからないし、やったところでみたいなのもあったんです。
それであまりにも僕がやらないし、部下に何も言わないから見かねたやつがいて(笑)。勝手に勉強を始めてどういうもので、どうしたら効果的だっていうのを隠れてやり始めたんです。
そこは隠れてなんですね(笑)
ある時、気づいたら1日のPVが20万くらいになってたんですよ。2~3ヵ月くらいの間に4倍くらいに増えたんで「なんだこれ!?」って(笑)。月間PVも200万~300万から一向に上がらなかったのがやり始めたら一気に600~700万に上がったので「SEOすご~い!」っていう事件でした(笑)
編集長は関わってないけど結果としてはすごかったんですね。
あれは僕のマネジメントですよ(笑)。明らかに隙を見せることで「自分がやらなきゃいけない」っていう使命感にかられたわけです。
マネジメント力の結果です中盤があえて下がることでサイドバックが活きるみたいな感じ。
そういうことです。でもそれに支配されたくない感っていうのもあるじゃないですか。SEOなんぼのもんじゃいって。ちょっと頑張ろうみたいなとこはあるんですよ(笑)
彼みたいな人が立ち上げ当初からいればよかったかなとも思うんですけど、たぶんやれたことの限界も早めにきたのかなって思う部分もあって。良かったのか悪かったのかわかんないですけど、最初からセオリーがあったら演劇なんてやってないでしょうからね。
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