米国訴訟で円谷プロに勝訴判決

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フィールズは12月10日、同社の連結子会社である円谷プロダクション(以下、円谷プロ)とユーエムらとの訴訟(以下、本件訴訟)に関して、2019年12月5日(現地時間)、アメリカ合衆国第9巡回区控訴裁判所において、勝訴したことをIRで報告した。

本件訴訟は、円谷プロが著作権を保有する「ウルトラマン」シリーズの日本国外利用権について、ユーエムがその権利を保有し、円谷プロが権利を侵害していると主張したもので、2015年5月18日付けで、ユーエムが円谷プロに対し同権利の帰属確認と損害賠償の支払いを求める旨の提訴がカリフォルニア中央区地方裁判所になされた。これに対し、円谷プロも、2015年9月11日付けで、ユーエム及び同社のライセンシーらに対し、権利帰属及び損害賠償請求を求めて反訴を提起し、審理が進められていた。

ユーエムは、1976年に円谷プロの代表者だった円谷皐が署名した契約書が存在し、その書面に基づいて許諾された「ウルトラマン」シリーズの日本を除く全世界での利用権を、タイ人実業家のサンゲンチャイ・ソンポテ氏から承継したとしており、これに対し円谷プロは、この文書が偽物であるとして争っていた。

本件訴訟の第一審では、地方裁判所において、円谷プロの主張を全面的に認める判決が下されていたが、ユーエムが一審判決を不服として控訴した。しかし、控訴裁判所においても判決が覆らず円谷プロが勝訴した。

ユーエムは今後、最高裁判所に上告する権利を有してはいるが、米国の最高裁判所が上告を受理することは稀であり、本件においても、仮にユーエムが上告したとしても受理される可能性は極めて低いと代理人より報告があり、円谷プロは、今回の控訴審判決が、米国訴訟を決着づけるものとして期待しているという。

なおフィールズは、本件の損害賠償による2020年3月期の連結業績予想に与える影響は軽微としている。

また円谷プロにおいては、今後も「ウルトラマン」作品の積極的な海外展開を進めていきたいとしている。

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(提供:月刊グリーンべると)

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