依然として売上・粗利規模は下落傾向~DK-SIS

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 ダイコク電機は7月11日、都内で「DK-SIS白書2019年版 刊行記者会見」を開催した。

 記者会見には同社の大上誠一郎代表取締役社長、DK-SIS室の片瀬宏之室長が出席。冒頭、大上社長は「これからホールは2021年2月の、全機種が新規則機に置き換わった未来を予測し、どの分野にどれだけの投資をするのか、その判断が求められる。今回のDK-SIS白書2019年版が、その判断をする上での手助けになれば」と挨拶した。

 次に片瀬氏が同白書の概要を説明。まず、今回の白書発刊に伴い市場規模を表す指標の算出方法を見直し、より業界の実態に近い数値としたことを報告。その上で2018年の市場規模は、総売上が20兆7,000億円(前年比7,000億円減)、総粗利が3兆3,800億円(同1,400億円減)となり、売上・粗利規模ともに下落傾向は続いているとした。

 パチンコでは、アウト、稼働時間、売上、粗利等、すべての指標で前年よりも減少。しかし、減少幅は小さく長期間に及んだ下落傾向に少し歯止めがかかった形となった。タイプ別では4円パチンコの中心を担うハイミドルで、アウト、売上、粗利が減少。一方、業績を伸ばしたのがライトミドルでシェアも増加した。片瀬氏は「『シンフォギア』の存在が大きく作用した。また、『黄門ちゃま』、『大海BLACK』、『偽物語』など、ファンに支持される機種が登場したことも要因の一つ」と解説した。

 パチスロについてもパチンコ同様、業績はわずかに下落したが相対的にパチンコよりも業績は良く、台数シェアは38.9%で前年比0.5%増加した。タイプ別で好業績だったのは高射幸性遊技機や新基準に該当しない遊技機が大半を占めるATタイプ。片や業績を大きく落としたのが5スロで、「5スロに設置していた高射幸性遊技機などを20スロに戻す動きが、多くのホールで見られた。そのことで5スロのファンの不満が増え、業績が落ち込んだ」と片瀬氏は分析した。

 なお、片瀬氏は「DK-SIS白書2019年版」には新付録として、「検定切れ・認定切れ期日一覧(東京都基準)」、「SIS新聞登場時日毎データ(登場から8日間)」、「機種貢献上位機種一覧(2016年~2018年)」の3つを掲載したことも発表した。

(提供:月刊グリーンべると)

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